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歯周病コラム

COLUMN

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歯周病とは?症状や原因・治療法について

歯周病の原因

歯周病とは、口腔内の細菌によって歯を支える歯茎や顎の骨が炎症を起こす病気で、最悪の場合は、歯が抜け落ちてしまいます。こちらでは、歯周病の原因について詳しく解説していきます。

■細菌性プラークによる歯周病

歯周病の原因は、プラーク(歯垢)に潜む細菌です(プラークのことを「細菌性プラーク」と言うこともあります)。歯周病に感染・発症するメカニズムを、もう少し詳しく見ていきましょう。

唾液の成分である糖タンパクが歯の表面に薄い皮膜をつくり、その皮膜の上に付着した細菌がさらにネバネバした物質をつくり出します。これが、プラークです。私たちは毎日、歯磨き・ブラッシングをしていますが、どうしても口腔内にはプラークが溜まっていきます。

プラークは細菌にとって最適な環境で、温度も適温で食べ物(栄養)も十分にある格好の「住み家」です。口腔内の細菌には、善玉の細菌と悪玉の細菌がありますが、特に悪玉細菌である歯周病菌が「住み家」のなかでどんどん増殖していきます。

増殖した歯周病菌は毒素を出して、歯茎に炎症を起こします。これが、歯周病の始まりです。歯周病が進行すると歯茎が腫れ、歯茎から血や膿が出て、歯を支えている骨が溶かされていきます。放置していると最終的には歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気が、歯周病なのです。

■歯周病になりやすい状態とは?

歯周病の直接的な原因は、プラーク(歯垢)に含まれる歯周病菌ですが、歯周病にかかりやすくなる間接的な要因として挙げられるのが、「喫煙」「年齢(加齢)」「噛み合わせ」などです。それぞれ、解説していきましょう。

歯周病を引き起こす「環境因子」

以下のような要素は、歯周病を引き起こしやすくなる「環境因子」であると言われています。

・喫煙・タバコ
喫煙する習慣のある人は歯茎が血行不良を起こしたり、免疫力が低下したりするため、歯周病にかかりやすくなります。

・口腔内の清掃不良(不十分な歯磨き・ブラッシング)
自宅での歯磨き・ブラッシングが不十分な人は口腔内にプラークが溜まりやすく、歯周病を発症しやすくなります。

・食生活などの生活習慣・ストレス
睡眠不足や食生活の乱れ、過度なストレスなどによって免疫力が落ちていると、歯周病を発症しやすくなります。

・噛み合わせ
噛み合わせが悪い人や、歯ぎしり・食いしばりなどのクセがある人は歯に負担がかかりやすく、歯周病を引き起こしやすくなります。

・歯に合っていない詰め物・被せ物
歯に合っていない詰め物・被せ物を使っていると、歯との間にすき間が生まれ、そこにプラークが溜まりやすくなります。結果として、歯周病にかかりやすくなります。

・口呼吸
口呼吸のクセがある人は口腔内の粘膜や歯茎が乾燥しやすくなり、歯周病による炎症を起こしやすくなります。

歯周病を引き起こす「宿主因子」

以下のような要素は、歯周病を引き起こしやすくなる「宿主因子」であると言われています。宿主因子とは、生まれつきの免疫力や遺伝的要素など、個人によって異なる因子のことです。

・年齢(加齢)
年齢を重ねるほど抵抗力・免疫力が低下するため、歯周病にかかりやすくなります。

・糖尿病
糖尿病を患っている人は歯周病を発症しやすく、歯周病が悪化しやすいというデータがあります。

・遺伝
歯磨き・ブラッシングがいい加減でも歯周病にならない人がいる一方で、毎日、丁寧に歯を磨いていても歯周病になってしまう人がいます。このように、歯周病のかかりやすさは遺伝的要素によって左右されると言われています。

歯周病の進行と症状

歯周病の進行段階や、段階ごとの症状について解説していきます。

■歯周病の予兆

歯周病は初期の自覚症状に乏しい病気だと言われます。そのため、歯周病を発症していても気づかずに、進行を許してしまうケースが少なくありません。歯周病から歯と歯茎を守るには、以下のような予兆・サインを見逃さないことが重要です。

歯茎から血が出る

歯茎からの出血は、歯周病の重要なサインです。誰もが、歯磨きをしたときに歯茎から血が出た経験があるので、「よくあること」「すぐに治る」とスルーしてしまいがちですが、歯茎から血が出るということは歯茎が炎症を起こしている証拠です。歯周病への感染が疑われるので、すみやかに歯科医院を受診しましょう。

歯茎が腫れている

歯茎の腫れも、歯周病の代表的なサインです。普段、私たちは自分の歯茎をチェックすることは少ないですが、ときどきは鏡で歯茎の状態を確認してみましょう。もし赤く腫れていたら、歯周病に感染している可能性があります。

お口の中がネバネバする

就寝中は口腔内が乾燥しがちなので、「朝起きたときに口の中がネバネバする」というのは、みなさん経験していることだと思います。ですが、乾燥によるネバつきではなく、歯周病によってネバついているケースもあります。歯周病による口腔内のネバネバは「膿」が原因になっていることが多いので、ネバネバして苦い味がする場合は歯周病を疑ったほうがいいでしょう。

口臭がきつくなる

口臭はいろんな原因が考えられますが、歯周病によって口臭がきつくなるケースは少なくありません。歯科医院を受診することで、ある程度は原因がはっきりするので、口臭が気になる人は一度、歯科医院を受診するのがいいでしょう。

歯がグラグラする

歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨が溶かされていきます。顎の骨が溶かされていくと歯を支えきれなくなり、やがて歯がグラグラするようになります。歯のグラつきはもはや歯周病の「予兆」ではなく、歯周病が「重症化」している証拠です。早急に歯科医院を受診するようにしましょう。

歯茎が下がる(歯が長く見える)

歯周病が進行して顎の骨が溶かされていくと、顎の骨に乗っている歯茎が下がってきます。歯茎が下がると、本来は歯茎に覆われていた歯根部が露出するため、「歯が長くなったように見える」「食べ物が歯の間に挟まりやすくなる」「冷たい水がしみる」といったことが起こります。歯茎の退縮は歯周病の「予兆」ではなく、重症化しているサインです。できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。

■軽度な歯周病の症状

歯周病の最初の段階としては、健康な状態から「歯肉炎」という状態になります。歯肉炎の代表的な症状は以下のとおりです。

・歯茎が赤みを帯びて腫れる。
・歯磨き・ブラッシングのときに歯茎ら血が出る。

歯肉炎の段階であれば、毎日丁寧に歯磨きをして口腔内のプラークを除去していれば、炎症がおさまって健康な歯茎に戻ります。しかし、適切なケアをしないまま歯肉炎を放置していると、軽度歯周病(軽度歯周炎)へと進行します。軽度歯周病(軽度歯周炎)の代表的な症状は以下のとおりです。

・歯茎が赤くなって腫れる。
・歯茎の縁(境目)から血が出る。
・冷たい水がしみることがある。
・指で歯を押すと前後に動く。

軽度歯周病(軽度歯周炎)になると、歯茎の炎症だけでなく、歯を支える顎の骨が溶かされはじめるのが特徴です。また、歯周ポケットが徐々に深くなっていきます(2~4mm)。歯周ポケットにプラーク・歯石が溜まりやすくなるため、放置していると中度歯周病(中度歯周炎)へと進行していきます。

関連ページ:
軽度歯周炎

■中程度な歯周病の症状

軽度歯周病(軽度歯周炎)が悪化すると、中度歯周病(中度歯周炎)へと進行します。中度歯周病(中度歯周炎)の代表的な症状は以下のとおりです。

・歯茎がひどく腫れる。
・歯茎からの出血が増える。
・歯周ポケットから膿が出る。
・口臭がきつくなる。
・歯茎が下がり、歯が長くなったように見える。
・歯が前後・左右にグラつくようになる。
・噛むときに違和感・痛みがあり、硬いものを噛みにくくなる。

炎症がひどくなり、顎の骨がさらに溶かされた状態です。歯周ポケットはさらに深くなります(4~6mm)。中度歯周病(中度歯周炎)にまで進行すると、歯周ポケット内部に歯ブラシの毛先が届かなくなり、ポケット内部で歯周病菌が繁殖しやすくなるため、さらに症状が進行していきます。さらに、歯のグラつきや痛み、膿などの分かりやすい症状が出てくるため、この段階で異変に気づく方も少なくありません。適切な治療を受けずに放置していると重度歯周病(重度歯周炎)へと進行していきます。

関連ページ:
中度歯周炎

■重度な歯周病の症状

中度歯周病(中度歯周炎)が悪化すると、重度歯周病(重度歯周炎)へと進行します。重度歯周病(重度歯周炎)の代表的な症状は以下のとおりです。

・歯茎が腫れあがる。
・歯茎から膿が出る。
・歯茎からの出血がひどくなる。
・歯が大きくグラついて、食事をするのも不自由になる。
・歯の隙間が目立つようになる。
・歯茎が下がり歯根部が露出して、歯が長くなったように見える。
・口臭がかなり強くなる。

重度歯周病(重度歯周炎)にまで進行すると、顎の骨が大きく溶かされ、歯のグラつきがひどくなっていきます。そうなると、しっかり噛むのが難しくなり、食事をするのもままならなくなります。また、朝起きると口腔内がネバネバして、血の味がすることも。歯周ポケットは非常に深くなり(6mm以上)、歯周ポケット内部には多量のプラーク・歯石がこびり付いています。そのまま放置していると、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

関連ページ:
重度歯周炎

歯周病を放置するとどうなる?

歯周病を放置していると、顎の骨が徐々に溶かされていきます。顎の骨が溶かされていくと、以下のような不具合が出てきます。

■歯茎が下がる

顎の骨が溶かされていくと、骨の上に乗っている歯茎が下がってきます。歯茎が下がると、それまで歯茎に覆われていた歯根部が露出するため、歯が長くなった(伸びた)ように見えます。また、歯と歯の隙間が広がり、食べ物が挟まりやすくなります。

■歯がグラグラする

歯を支えている顎の骨が溶かされると、歯がグラグラしてきます。歯がグラグラしてくると「よく噛めない」「食事が食べづらい」「噛むときに痛い」といった症状に悩まされるようになります。この状態はもはや歯周病の末期症状で、適切な治療を受けなければ歯が抜け落ちてしまいます。

■他の病気になりやすくなる?

歯周病はお口の中の病気ですが、その影響は口腔内だけにとどまりません。近年の研究では、歯周病が心疾患や肺炎、気管支炎など全身疾患の引き金になったり、悪影響を及ぼしたりすることが明らかになっています。これは、歯周病による炎症が続くと、歯周病菌が血流に乗って全身を巡ることが原因だと言われています。歯周病が影響を及ぼすと言われている主な病気は以下のとおりです。

糖尿病

糖尿病を患っている人は、そうでない人より歯周病にかかるリスクが高いことが分かっています。また、糖尿病患者が歯周病にかかると、糖尿病が悪化するケースがあることが分かっています。

心疾患

歯周病菌が血管に入り込み、血流に乗って心臓に運ばれると心疾患を引き起こすリスクが高くなることが分かっています。これは、歯周病菌によって心臓の血管が詰まり、心臓の血管の細胞に障害が起きることがあるからです。

脳血管疾患

脳梗塞の患者は、歯周病に感染している割合が高いことが分かっています。これは、歯茎の炎症部分から血管に入り込んだ細菌が全身をめぐることで、脳梗塞の原因となる動脈硬化を引き起こすからだと言われています。

誤嚥性肺炎

食べ物や飲み物を飲み込むときに、誤って食道ではなく気管から肺に入ってしまうこと(誤嚥)があります。誤嚥をしたときに食べ物と一緒に歯周病菌が肺に入り込むと、肺炎(誤嚥性肺炎)を起こすケースがあります。特に高齢者は誤嚥を起こしやすく、誤嚥性肺炎によって命を落としてしまうこともあるため注意が必要です。

早産・低体重児出産

歯周病にかかっている妊婦さんは、そうでない妊婦さんに比べて早産・低体重児出産のリスクが約2~4倍になるというデータがあります。これは、血液中に入り込んが歯周病菌が胎盤を刺激し、胎児の成長に影響を与えていることが要因の一つだと考えられています。

この他にも、歯周病が肥満の原因になり、肥満が歯周病を悪化させることも明らかになってきています。「たかが歯周病」と考えて油断していると、命が脅かされるような病気にかかってしまうこともあるので要注意です。

歯周病の予防法とは?

歯周病予防の基本は、歯磨きでプラークを落とすこと。もちろん、ほとんどの方は毎日、歯磨きをしていると思いますが、多くの方が歯周病にかかっているのが現状です。これは、「歯磨きをしていてもプラークを落とせていない」のが大きな原因だと言えます。

「出かける前に歯磨きをする」「寝る前に歯磨きをする」ということが目的になっている方が多いと思いますが、あくまでの歯磨きの目的は歯周病やむし歯を予防することであり、そのために「プラークを落とすこと」です。歯を磨いてスッキリしても、プラークの取り残しが多ければ、それだけ歯周病のリスクも高くなってしまうのです。

ルーティンで何となく歯磨きをしている方は、プラークの取り残しが多くなりがちです。また、自己流の磨き方でブラッシングしている方も、プラークを効果的に除去することができません。歯周病を予防するためには「歯磨きに対する意識を変えること」、そして「正しい磨き方を身に付けること」が重要です。

■歯ブラシ・歯磨き粉の選び方

繰り返しになりますが、歯磨き・ブラッシングの目的は「プラークを落とすこと」です。そう考えると、プラークを落とせるのであれば、どんな歯ブラシを使っても構いません。

一般的には、毛先が口腔内の隅々まで行き届くようなヘッドが小さめの歯ブラシが良いとされています。特に、親知らずなどの奥歯周辺は歯ブラシが届きにくいので、奥歯の裏までしっかりアプローチできることを考慮して歯ブラシを選ぶのがいいかもしれません。

歯ブラシの毛の「かため・ふつう・やわらかめ」も、好みで選んでいただいて構いません。「毛先が硬くないと汚れを落とせない」と考えている方もいますが、プラークを落とせるかどうかは、毛先の硬さよりも磨き方で変わってきます。また、「毛先が硬くないと歯石を落とせない」と考えている方もいますが、そもそも歯石は歯磨きで落とすことはできません。詳しくは後述しますが、歯石を落とすには歯科医院で「歯石除去」を受ける必要があります。

歯ブラシの毛先に関して重要なのは、「毛先が開いてきたら交換すること」です。毛先が開いた歯ブラシはプラークを落とす能力が低下するので、早めに新品に交換しましょう。目安としては、月に一度の交換をおすすめします。

また、歯磨き粉も歯ブラシと同様です。歯磨き粉を使うことで歯周病菌を殺菌できるわけではなく、あくまでもプラークを除去することで歯周病菌を減らすことができるのです。そのため、歯磨き粉も好みで選んでいただいて構いません。

最近は、フッ素など歯質強化の効果が見込めるもの、抗炎症作用があるもの、血流促進の作用があるもの、洗浄成分が含まれたものなど様々な歯磨き粉が販売されていますので、ご自身に合うものを選んでみましょう。

■歯磨きの方法

歯周病を予防するには毎日の歯磨き・ブラッシングが必須ですが、自己流の磨き方ではプラークを効果的に除去することはできません。正しいブラッシング方法を身に付けることが大切です。

磨き方のコツ

プラークが溜まりやすいのは、「歯と歯の間」「歯と歯茎の境目」「奥歯周辺」です。この3つのポイントを丁寧に磨くようにしましょう。特に意識したいのが「歯と歯茎の境目」です。歯ブラシの毛先を、歯と歯茎の境目に当てることを意識しながら、小刻みに歯ブラシを動かしてプラークを落としましょう。必ずしも、ゴシゴシと力を入れて磨く必要はありません。それよりも、プラークに対してしっかりと毛先を当てることが重要です。

デンタルフロスや歯間ブラシは必須!

私たちの口腔内は複雑な構造をしており、歯ブラシだけですべてのプラークを取り除くのは不可能です。歯ブラシの弱点を補うために併用したいのが、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシ、タフトブラシです。

「歯と歯の間」のプラークを落とすには、デンタルフロスや歯間ブラシが必須です。歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラークを61%しか落とせなかったのに対して、デンタルフロスを併用すると79%、歯間ブラシを併用すると85%落とせるというデータもありますので、ぜひ取り入れてみましょう。

「奥歯周辺」のプラークを落とすには、タフトブラシがおすすめです。タフトブラシは、ヘッド部分が小さい歯ブラシのことで、毛束の先が三角形になっているのが特徴。コンパクトなので、一般的な歯ブラシが届きにくい奥歯周辺を磨くのに適しています。

歯科医院でブラッシング指導を受けよう!

毎日、歯磨きをしていても「きちんとプラークを落とせているのかどうか」は、自分では分かりにくいものです。歯磨きの効果を確認するためにも、また正しいブラッシング方法を身に付けるためにも、定期的に歯科医院でブラッシング指導を受けるようにしましょう。

歯科医院でのブラッシング指導は通常、プラークの染め出しをおこなって「どれだけプラークの取り残しがあるのか」を把握することから始まります。染め出しをすることで、自分の歯磨きの効果を「可視化」することができます。そのうえで、磨き残しを改善できるよう、正しいブラッシング方法を指導してもらいます。また、歯石が溜まっていたら「歯石除去」を受けることも可能です。

「きちんと歯を磨いているつもりなのに、むし歯・歯周病になってしまう・・・」という方は、一度ブラッシング指導を受けることをおすすめします。

■生活習慣の見直し

歯周病予防の基本は、毎日の歯磨き・ブラッシングですが、加えて「生活習慣を見直すこと」も重要です。「歯周病になりにくい体質をつくる」には、具体的にどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

免疫力を向上させる

口腔内の歯周病菌の数が多いほど、歯周病になりやすいのは間違いありません。ですが、歯周病菌の数が同じでも、歯周病になる人とならない人がいます。この差は、免疫力によるところが大きいと言われています。

たとえば・・・
Aさんは、歯周病菌の数が「100」で、免疫力が「50」だとします。
Bさんは、歯周病菌の数が「100」で、免疫力が「200」だとします。

この場合、BさんよりAさんのほうが歯周病になりやすいと言えます。Aさんのお口の中にもBさんのお口の中にも、同じ数の歯周病菌がいます。しかし、免疫力の高いBさんは発症を抑えることができますが、免疫力の低いAさんは発症してしまうのです。

残念ながら、口腔内の歯周病菌を「0」にすることはできません。大切なのは、歯周病菌を「0」に近づけるために正しいブラッシングをすることと、歯周病菌が増えてしまっても負けないように免疫力を高めることです。

免疫力を高める特効薬はありませんが、一般的には「疲れを溜めないように睡眠を十分にとる」「規則正しい生活を送る」「ストレスを溜めないようにリフレッシュする」「喫煙習慣がある人はタバコを止める」といったことが重要だと言われます。

免疫力を高めるには、食生活を見直し、栄養バランスの良い食事をとることも大切です。特に、抗酸化作用のあるビタミンCや血行を良くするビタミンEを含む食品を積極的にとるように心がけましょう。また、アルコールを控えめにすることも重要です。

歯周病の治療法

ひと昔前は、「歯周病は治らない病気」「一生付き合っていかなければいけない病気」と言われることがありましたが、これはまったくの誤りです。歯周病は治療法が確立された「治る病気」です。こちらでは、歯周病の治療法についてご説明します。

■歯周病は歯磨きで治せるのか?

「歯周病は歯磨きで治せる」というのは、正しいようで正しくありません。

歯周病になる前の「歯肉炎」の段階であれば、丁寧な歯磨き・ブラッシングによって健康な歯茎を取り戻すことは可能です。しかしながら、歯肉炎が進行して「軽度歯周炎」や「中度歯周炎」の段階になってしまったら、歯磨きだけで歯周病を治すことはできません。歯科医院に通院して、専門的な治療を受ける必要があります。

歯石は歯磨きでは落とせない!

歯周病の原因はプラークですが、「歯石」も歯周病の間接的な原因になります。歯石とは、プラークが石灰化して固まったもので、言わば「死んだ細菌の塊」です。

細菌はすでに死んでいるので、歯石自体が直接、歯周病の原因になることはありません。ですが、歯石の表面は「ザラザラ」しており、そこにプラークが付着しやすいのが難点です。実際に、歯石の表面には必ずと言っていいほどプラークが付着しています。歯石があるとプラークが溜まりやすくなるので、プラークだけでなく歯石も取り除く必要があるのです。

しかしながら、歯磨き・ブラッシングで歯石を除去することはできません。歯石を除去するには、歯科医院で「歯石除去」を受ける必要があります。

■歯周病の治療方法

歯周病の疑いがある場合は、まず「歯周病検査」をおこないます。

歯周病検査

一般的におこなわれる歯周病の検査方法についてご説明します。

・歯周ポケット検査
歯周病は、進行するほど歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなっていきます。歯周病の進行度合いを把握するため、歯周ポケットにプローブという器具を挿入して深さを測る「歯周ポケット検査」をおこないます。

・レントゲン検査
歯周病は、進行するほど顎の骨が溶かされていきます。歯周病の進行度合いを把握するため、「レントゲン検査」をおこない、顎の骨がどのくらい溶かされているのかを確認します。

・動揺度検査
歯周病は、進行するほど顎の骨が溶かされて歯がグラグラするようになります。歯周病の進行度合いを把握するため、歯の揺れ具合(動揺度)を測る「動揺度検査」をおこないます。

歯周基本治療

歯周病検査の結果、歯周病であると診断されたら、一般的に「歯周基本治療」と呼ばれる治療をおこないます。

・プラークコントロール
歯周病を治すには、口腔内のプラークを取り除くこと(プラークコントロール)が最重要です。そのための基本になるのがブラッシング。患者様ご自身が、毎日のブラッシングでプラークをしっかり取り除けるようにならないと歯周病は改善しません。毎日のブラッシングをより効果的なものにするため、正しいブラッシングを習得できるまで指導します。

・プラーク・歯石除去(デブライドメント・スケーリング)
歯周病治療では、歯周病の直接的な原因であるプラークと、間接的な原因である歯石を取り除くことが基本になります。専用の機器を用いて、歯根面からプラークを除去する治療が「デブライドメント」で、歯根面に付着した歯石を取り除くのが「スケーリング」です。

歯周外科治療

歯周病が進行しており、歯周基本治療だけでは改善が見込めない場合は、「歯周外科治療」をおこないます。

・歯周外科手術
中等度以上の進行した歯周病に対して行う外科処置が「歯周外科手術」です。患部の歯茎を切開し、歯根面に付着しているプラークや歯石を除去します。デブライドメントやスケーリングではアプローチできないほど、歯周ポケットの奥深くにこびり付いているプラーク・歯石を取り除くことができます。

・歯周組織再生療法
歯周病が進行すると、顎の骨や歯根膜などの歯周組織が溶かされてしまいます。この歯周組織を再生させるためにおこなう治療が「歯周組織再生療法」です。具体的には、骨が溶かされてしまった部分に特殊な人工膜を挿入することで歯周組織の再生を促す「GTR法」や、タンパク質の一種を歯根面に塗ることで、歯が生えてくるときと同じような環境をつくり歯周組織の再生を促す「エムドゲイン法」が一般的です。

関連ページ:
歯周病の治療法一覧

■治療後のセルフケアとメンテナンス

歯周病は「必ず治る病気」ですが、一方で「再発しやすい病気」でもあります。治療が終わったからと言って、油断することはできません。歯周病の再発を防止するためには、丁寧なセルフケアを心がけるとともに、定期的に歯科医院でメインテナンス(定期検診)を受けることが必須です。

セルフケア

セルフケアの基本は正しいブラッシングです。歯ブラシでのブラッシングに加え、デンタルフロスや歯間ブラシなども併用しながら、口腔内のプラークを徹底的に除去しましょう。「正しく磨けているか?」「プラークの取り残しはないか?」をチェックするためにも、定期的に歯科医院でブラッシング指導を受けることが大切です。

メンテナンス(定期検診)

歯周病が治ると、「もう歯科医院に通わなくて済む!」と喜ぶ方がいらっしゃいます。気持ちは分かりますが、歯周病が治ったからと言って歯科医院から足が遠のいてしまうと、歯周病の再発リスクが高くなります。

歯周病治療を終えたときは、口腔内は理想的な環境になっています。歯周病の再発を防ぐためには、治療直後の理想的な口腔内環境を維持していくことが重要ですが、歯科医院を受診せずに良い状態をキープするのは難しいと言わざるを得ません。確実に歯周病の再発を防ぎたいなら、歯科医院でのメンテナンス(定期検診)は必須です。

メンテナンスでは、プラークの付着状態や歯茎の炎症の有無などをチェックし、取り残しているプラークや歯石を徹底的に除去します。同時に、「日々のブラッシングがきちんとできているか」「再発しにくい生活習慣ができているか」をチェック・指導していきます。

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監修者情報

公開日:2020年10月23日

更新日:2020年10月25日

清水智幸 東京国際クリニック/歯科 院長

清水智幸(しみずともゆき) 
東京国際クリニック/歯科 院長

歯学博士。日本歯科大学卒業後、近代歯周病学の生みの親であるスウェーデン王立イエテボリ大学ヤン・リンデ名誉教授と日本における歯周病学の第一人者 奥羽大歯学部歯周病科 岡本浩教授に師事し、ヨーロッパで確立された世界基準の歯周病治療の実践と予防歯科の普及に努める。歯周病治療・歯周外科の症例数は10,000症例以上。歯周病治療以外にも、インプラントに生じるトラブル(インプラント周囲炎治療)に取り組み、世界シェアNo.1のインプラントメーカー ストローマン社が開催するセミナーの講師を務めるなど、歯科医師の育成にも力を入れている。

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