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歯周ポケットとは?深くなっても治る?

歯周ポケットとは?

歯周ポケットとは、歯と歯茎(歯肉)の間にある溝のことを言います。健康な人でも歯周ポケットはありますが、歯周病に感染して進行・悪化していくと、歯周ポケットがどんどん深くなっていきます。その意味では、歯周ポケットの深さは「歯周病の進行度合い」を表しているとも言えます。健康な歯茎は歯周ポケットの深さが1~2mm程度ですが、軽度歯周炎になると歯周ポケットが2~4mm程度になります。さらに、中度歯周炎の場合は4~6mm程度に、重度歯周炎の場合は6mm以上になります。歯周ポケットが深くなるほど、その隙間にプラーク(歯垢)や歯石が溜まりやすくなります。

毎日のブラッシング(歯磨き)が不十分だと、口腔内にはプラークや歯石が溜まっていきますが、歯周ポケットの中にプラーク・歯石が溜まっていくと厄介です。なぜなら、歯周ポケット内のプラーク・歯石はブラッシングで取り除くのが難しいからです。

■親知らずは歯周病になりやすい!?

歯周病予防には、歯周ポケットに汚れを溜めないことが重要です。そのために、毎日のブラッシングが重要になってくるわけですが、ブラッシングで特に注意したいのが「親知らず」です。親知らずはいちばん奥にあって、ただでさえ歯ブラシが届きにくいうえ、半分だけ生えていたり、斜めに生えていたりします。そのため、完璧に汚れを落とすのが難しく、プラークが溜まりやすい歯、つまり歯周病になりやすい歯だと言えます。生え方が悪いようなら、抜歯を検討したほうがいいかもしれません。

歯周ポケットの深さは歯周病のバロメーター

歯周ポケットの深さは歯周病のバロメーター

■歯周病で歯周ポケットが深くなるメカニズム

そもそも、どうして歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなるのかをご説明します。私たちの口腔内の細菌には、空気が好きな「好気性菌(こうきせいきん)」と、空気が嫌いな「嫌気性菌(けんきせいきん)」がいます。歯周病と関連があるとされる細菌は、嫌気性菌です。歯周病菌は空気が届きにくい歯周ポケットのすき間に居場所を求め、そこから奥へ奥へと入り込んで勢いを増し、歯周ポケットを深くしていくのです。

■年をとると歯周ポケットが深くなる!?

歯周ポケットが深くなってくるのを「年齢のせい」だと考える人がいますが、それは違います。加齢によって歯周ポケットが深くなるのではなく、あくまでも歯周病の進行によって歯周ポケットが深くなるのです。

もちろん、年齢を重ねると免疫力が低下してくるため、若い頃よりも歯周病にかかりやすくなります。しかし、10代・20代などの若い方でも、ブラッシングがきちんとできていなければ歯周病にかかり、歯周ポケットも深くなります。一般的に、30代・40代になると歯周病患者が増えるため、30代に差しかかったら異常がなくても一度、歯科検診を受けてみるのがいいでしょう。

【関連記事】:歯茎が弱い原因は歯周病のせい?適切な予防法
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■歯周病検査では何をする?

上述のとおり、歯周ポケットの深さを調べれば歯周病の進行度合いを知ることができるため、一般的な歯周病検査では、歯周ポケットの測定がおこなわれます。とはいえ、歯周ポケットの深さだけで診断するわけではありません。一般的におこなわれる歯周病の検査方法を3つご説明します。

・歯周ポケットの測定
歯周ポケットに「プローブ」という器具を挿入して、深さを測定します。ただ深さを測るだけでなく、プローブを入れて「ツンツン」としたときに出血があるかどうかも、重要なチェックポイントになります。出血が見られる場合は、炎症を起こしている=歯周病に感染しているということになります。

・歯の動揺度の測定
私たちの歯は、健康な状態でもわずかに動きます(生理的動揺)が、歯周病が進行すると大きくグラつくようになります。なぜ、歯周病が進行すると歯が揺れるようになるのかと言うと、歯周病菌によって歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が溶かされるからです。顎の骨が少なくなると歯を支えきれなくなり、歯がグラグラしてくるというわけです。
歯の動揺度は、一般的に以下の4段階で評価されます。動揺度が大きくなるほど、歯周病が進行していることになります。

M0:問題なし(生理的動揺の範囲)
M1:前後に少し歯が動く
M2:前後・左右に歯が動く
M3:前後・左右・上下に歯が動く場合

・レントゲン検査
レントゲン検査では、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)の量を調べます。上述のとおり、歯周病が進行すると顎の骨が溶かされていくため、どのくらい骨が残っているのか(溶かされているのか)をレントゲンでチェックします。顎の骨が大きく溶かされているほど、歯周病が進行していることになり、早急な処置が求められます。

歯石除去の重要性

歯周病の原因は、プラークに含まれる歯周病菌です。ということは、歯周病を予防するためには、口腔内のプラークを取り除けばいいということになります。たしかに、プラークの除去は歯周病予防の基本ですが、「歯石」を無視することはできません。

そもそも歯石とは、プラークが石灰化して固まったもので、死んだ細菌の塊です。鏡の前で口をあけてみると、特に歯の裏側などに歯石を確認できることがあるかと思います。自分で見える歯石は黄色っぽい色をしていますが、歯周ポケットの内部で歯根に付着している歯石は茶色や黒い色をしています。

歯石は死んだ細菌の塊なので、それ自体が直接、歯周病の原因になるわけではありません。しかし、歯石の表面はデコボコ・ザラザラしているためプラークが付着しやすいのが問題で、実際に歯石には必ずと言っていいほどプラークが付着しています。そのため、歯周病を予防するには、プラークだけでなく歯石も取り除かなければいけないのです。歯石除去は、プラークが溜まりにくい口腔内環境をつくるための処置だと言えます。

「お口のなかがスッキリするから」「口臭予防になるから」という理由で、定期的に歯石除去・スケーリングを受ける人はいますが、歯石除去をすることでプラークが溜まりにくくなるため、歯周病予防においても大変効果的です。なお、歯石除去・スケーリングの際、痛みをなくすために麻酔を用いることもあります。

歯ブラシで歯石を取ることはできる?

鏡で見たり、歯の裏側を舌で触ったりして、歯石が気になることがあると思います。なかには、「歯石を自分で取り除こう」と考える人もいます。しかし、歯石はセルフケアで取り除くことはできません。歯石は非常に硬いため、どれだけ力を入れてブラッシングしても落とせませんし、毛先が硬い歯ブラシを使っても落とせません。歯石を取り除こうと、力を入れてブラッシングすると歯周組織を傷つけたり、知覚過敏を招いたりする原因になってしまいます。

歯石が目立つようになったら、必ず、歯科医院で除去するようにしましょう。上述のとおり、歯科医院でのスケーリングによって歯石はきれいに除去できます。なお、最近ではネット通販などで「歯石取り」「スケーラー」などと銘打った器具が販売されていますが、こういった器具を使って自ら歯石を落とすのはお控えください。硬い器具を使えば歯石は落ちるかもしれませんが、自らの口腔内で器具をうまく使うのは至難の業。逆に、歯茎を傷つけて出血したり、痛い思いをしたりしたら本末転倒です。また、使い方を誤って歯のエナメル質を傷つけてしまうと、後に大きなトラブルを引き起こすリスクもあります。

「歯科医院に行くのが面倒くさい」「歯科医院での処置料がもったいない」と考えて市販のスケーラーを使うと、逆に、歯科医院で治療を受けざるを得なくなってしまうかもしれません。歯石除去などの専門処置は歯科医院に任せるのが賢明です。

■歯石除去やブラッシングできれいな歯をキープしよう!

歯周病の原因であるプラークを取り除くことこそ、自分でできる最大の予防法であり、治療法です。正しいブラッシングは歯周病や虫歯の予防だけでなく、飲食物による歯の変色や着色を防ぐことにもつながります。あなたの周りにもいると思いますが、普段から歯がきれいな人は、周囲に清潔感のあるさわやかな印象を与えます。歯が白い人は、毎日丁寧にブラッシングをしているのはもちろんのこと、定期的に歯科医院で歯石除去やクリーニングを受けているはず。加えて、最近ではホワイトニングで輝く歯をキープしている人も少なくありません。

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まとめ

・歯周ポケットとは、歯と歯茎(歯肉)の間にある溝のことを言う。
・歯周ポケットの深さは「歯周病の進行度合い」を表しており、歯周病が進行するほど歯周ポケットが深くなる。
・歯肉炎の状態であれば、正しいブラッシングによって歯周ポケットは元のように回復するが、歯周病が進行していると、ブラッシングだけで改善させることはできず、歯科医院での専門処置が必要になる。
・歯周病を予防するには、毎日のブラッシングでプラーク(歯垢)を取り除くことが重要だが、歯周ポケット内のプラークはブラッシングでは取り除けない。
・歯周病を予防するには、歯石取りも重要だが、歯ブラシで歯石を落とすことはできない。
・歯周病予防の基本は、歯周ポケット内にプラーク・歯石を溜めないこと。そのためには、毎日のブラッシングだけでは不十分であり、歯科医院で定期的に専門処置を受ける必要がある。

よくある質問

歯周病を治さないでいると、どうなるのでしょうか?

 

歯周病を放置していると歯を支えている顎の骨がどんどん溶かされていき、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。また、歯周病菌が血流に乗って全身を巡ることで、様々な全身疾患の引き金になることが分かっています。たとえば、糖尿病が悪化したり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしたりすることがあるので、注意が必要です。その他、誤嚥性肺炎や骨粗鬆症、腎炎や関節炎の原因になるほか、妊婦さんの場合は、早産や低体重児出産のリスクが高くなることも明らかになっています。
歯周病の治療方法

歯周病治療は、具体的にどのようなことをするのでしょうか?

 

歯周病治療の基本は、原因であるプラークや歯石を取り除く治療が中心になります。軽度の歯周病であれば、スケーリングやデブライドメントなどの非外科処置でプラーク・歯石を取り除いていきます。歯周病が中度や重度にまで進行している場合は、歯周ポケットの奥深くにまでプラーク・歯石がこびり付いているため、歯茎を切開してプラーク・歯石を除去する外科処置をおこなう場合もあります。歯周病治療の詳細は以下のページをご覧ください。
歯周病の治療方法

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監修者情報

公開日:2019年10月27日

更新日:2024年2月13日

清水智幸 東京国際クリニック/歯科 院長

清水智幸(しみずともゆき) 
東京国際クリニック/歯科 院長

歯学博士。日本歯科大学卒業後、近代歯周病学の生みの親であるスウェーデン王立イエテボリ大学ヤン・リンデ名誉教授と日本における歯周病学の第一人者 奥羽大歯学部歯周病科 岡本浩教授に師事し、ヨーロッパで確立された世界基準の歯周病治療の実践と予防歯科の普及に努める。歯周病治療・歯周外科の症例数は10,000症例以上。歯周病治療以外にも、インプラントに生じるトラブル(インプラント周囲炎治療)に取り組み、世界シェアNo.1のインプラントメーカー ストローマン社が開催するセミナーの講師を務めるなど、歯科医師の育成にも力を入れている。
日本歯周病学会 認定医
日本臨床歯周病学会 認定医

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