歯石除去の方法や注意点・頻度 | 歯周病治療ペリオド | 東京国際クリニック/歯科

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歯石除去の方法や注意点・頻度

歯石除去とは?

歯石除去とは、歯の表面や歯根面にこびり付いた歯石を取り除く施術のことです。歯石について誤解している方が多いので、まずはプラーク(歯垢)と歯石の違いについてご説明します。

■プラーク(歯垢)

・歯周病菌やむし歯菌などが大量に含まれる細菌の塊
・放置していると歯周病やむし歯にかかる
・黄白色をしている
・粘着性が高くネバネバしている
・歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)や歯と歯の間に溜まりやすい
・ブラッシングで落とすことができる

■歯石

・プラークが唾液中の成分と反応して石灰化したもの
・表面がザラザラしている
・ブラッシングで落とすことができない

「歯肉縁上歯石」と「歯肉縁下歯石」

歯石は、付着する場所によって「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」と「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」に分けられます。歯肉縁上歯石とは、歯茎より「上」に付いた歯石のこと。歯と歯茎の境目あたりに付着しているため、鏡などで見ることができ、色は乳白色をしています。一方、歯肉縁下歯石とは、歯茎より「下」に付いた歯石のこと。歯周ポケットの内部に付着しているため、通常は目視することができません。血液などを取り込みながら形成されるため、茶色や黒い色をしています。

歯石がつきやすい場所

歯石は、プラークが唾液中の成分と反応して形成されるものです。そのため、口腔内でも唾液が出やすい場所にできやすいです。具体的には、「上顎の奥歯の外側」や「下顎の前歯の内側」が特に歯石が付着しやすい場所だと言えます。

プラークは生きた細菌の塊なので、歯周病やむし歯を引き起こす直接の原因になります。一方で、歯石はすでに死んでいる細菌が石灰化したものなので、歯石があるというだけで病気を発症することはありません。しかし、歯石の表面はザラザラしているため、歯石があるとその上にプラークが付着しやすくなります。そうなると、結果的に歯周病やむし歯のリスクが高くなってしまうので、歯石ができたらできるだけ早めに除去すべきです。

プラークは毎日のブラッシングで除去することができますが、歯石は石灰化して硬くなっているため、ブラッシングで除去するのは不可能です。歯石を取り除くためには、歯科医院で歯石除去を受ける必要があります。

歯石除去の効果・メリット


歯石除去をすることで、以下のような効果やメリットを得られます。

■歯石除去の効果01:歯周病を予防・改善できる

歯石除去をして口腔内から歯石がなくなると、プラークが溜まりにくくなります。歯周病の原因菌が生息するプラークが溜まりにくくなれば、歯周病の予防につながります。また、すでに歯周病を発症している方にとっても歯石除去は重要です。プラークと同様に歯石を徹底的に除去することで、歯周病の改善が見込めます。

歯周病が進行すると歯茎が下がる!?

溜まった歯石を放置して歯周病の進行を許してしまうと、やがて歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶かされ、歯茎が下がっていきます。歯茎が下がってくると口元の見た目が不自然になり、印象も悪くなってしまいます。

歯周病によって下がってしまった歯茎を元に戻す「再生治療」はありますが、程度によっては元どおりにならない可能性もあります。後になって後悔しないよう、歯周病に気付いたら早急に歯科医院を受診しましょう。歯周病で失った歯茎の再生治療については、以下のページで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

【関連ページ】 歯周病で失った歯茎は復活・修復できるの? | 歯周病治療なら東京国際クリニック/歯科

■歯石除去の効果02:むし歯を予防できる

プラークの中には、歯周病の原因菌だけでなくむし歯の原因菌も大量に生息しています。歯石除去によって口腔内から歯石がなくなると、むし歯菌が生息するプラークも溜まりにくくなります。そうなれば当然、むし歯の予防につながります。

■歯石除去の効果03:口臭を予防できる

歯石自体が臭いを発するわけではありませんが、歯石があるとその表面にプラークが溜まりやすくなります。そうなると口腔内が不衛生になり、口臭が発生しがちです。さらに、歯周病にかかって歯茎に炎症が起きると口臭が強くなっていきます。

歯石除去によって口腔内を清潔に保ち、健康な歯茎を維持できれば口臭も予防・軽減することができます。

■歯石除去の効果04:口元の見た目が良くなる

歯石は、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)にこびり付くように溜まっていきます。歯周ポケットの内部に溜まった歯石は外から見えませんが、歯茎の縁より上に溜まった歯石は外からでも見えることがあります。歯石が溜まった口元を見られたら、印象ダウンは避けられません。

歯石除去によって口腔内の歯石を取り除いていれば、いつも見た目の良いきれいな口元を維持できます。

歯石除去のデメリット

歯石除去には、以下のようなデメリットもあります。とはいえ、デメリットを回避するために「歯石を除去しない」という選択はNGです。歯石を除去しなければ歯周病になるリスクが高まってしまうので、定期的に歯石除去を受けましょう。

■痛みが出る

歯石除去の際は「スケーラー」という器具を使います。スケーラーによる歯石除去で痛みが生じるケースはほとんどありませんが、まれに歯石が強固に付着している場合や歯茎に炎症を起こしている場合などは、痛みを感じるケースもあるようです。とはいえ、一時的な痛みですぐに収まるため心配は要りません。

■歯茎から出血しやすくなる

歯石が付着している箇所の歯茎が炎症を起こしている場合は、歯石除去によって歯茎から血が出ることがあります。炎症を起こしている歯茎は、わずかな刺激でも出血しやすくなっているからです。特に、歯周病にかかっている人はブラッシングでも出血するため、歯石除去ではなおさら出血しやすいと言えます。

■知覚過敏になることがある

歯石は歯面にがっちりとこびり付いているため、取り除くときはある程度の力を加える必要があります。しかし、やり過ぎてしまうと歯石だけでなくその下にあるセメント質までこそぎ落としてしまうことがあり、セメント質が削れると知覚過敏を起こしてしまいます。また、歯石除去によって歯石がなくなった場所は、それまで隠れていた歯肉が露出するため、知覚過敏のようなしみる感覚を覚えることがあるようです。

歯石除去の方法


歯科医院では、スケーラーという専用器具を使った「スケーリング」という方法で歯石除去がおこなわれます。スケーラーには、手動で用いる「ハンドスケーラー」や超音波を使った「超音波スケーラー」などがあります。

■2種類のスケーラーの特徴

ハンドスケーラー

ハンドスケーラーは手動で操作するスケーラーのことで、先端部分が鋭く尖っています。歯科医師や歯科衛生士が、ハンドスケーラーによる手技で歯周ポケットの内部や歯の裏側などに付着した歯石を取り除いていきます。

超音波スケーラー

超音波スケーラーは、超音波振動によって歯石を除去するスケーラーです。歯根面にこびり付いた歯石を広範囲で除去するのに適しています。超音波スケーラーには様々な種類がありますが、なかでも歯周病専用の超音波スケーラーは微振動でセメント質を傷付けにくいのがメリットです。また、「チップ」と呼ばれる先端部分を使うことで、狭い歯周ポケットの奥深くに溜まった歯石も除去することができます。

■ルートプレーニングはスケーリングと違う!?

スケーリングと似た処置に「ルートプレーニング」という処置があります。ルートプレーニングは、歯周ポケットの奥深くにある歯石や、歯周病菌に汚染されたセメント質を除去する処置です。歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなっていきますが、一定以上の深さにある歯石などはスケーリングでは除去できなくなります。これを補う処置が、ルートプレーニングだと言えます。

現在、ルートプレーニングは数多くの歯科医院で採用されていますが、東京国際クリニック/歯科ではルートプレーニングのデメリットを深刻に捉え、採用していません。当院のルートプレーニングに関する考え方は、以下のページで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

【関連ページ】 ルートプレーニングは必要ないと考える理由 | 歯周病治療なら東京国際クリニック/歯科

歯周外科処置(フラップ手術)

歯周病の進行程度が中度以上だと、歯周ポケットはさらに深くなり、歯周ポケット内に治療機器が届かないケースが出てきます。このような場合、歯茎を切開して歯根面を露出させることで、歯周ポケットの奥深くに溜まったプラークや歯石を除去します。この処置が歯周外科処置(フラップ手術)です。

歯周外科処置(フラップ手術)の詳細は、以下のページで解説しています。
【関連ページ】 歯周外科治療(フラップ手術) | 歯周病治療なら東京国際クリニック/歯科

歯石除去って自分でもできるの?


プラークはブラッシングで取り除くことができますが、歯石は非常に硬いため、ゴシゴシと力を入れて歯磨きをしてもかえって歯茎を傷つけるだけです。そのため、歯石を除去するには歯科医院で処置を受ける必要があります。

歯科医院の歯石除去で用いられるハンドスケーラーに似た器具は、ネットショップなどでも販売されています。また、インターネット上では、自宅での歯石除去のやり方を解説しているWebサイトもあります。ただし、自分でおこなう歯石除去は大きなリスクを伴うため避けるべきです。自分の口腔内はただでさえ見にくいうえに、その中で鋭利な器具を扱います。当然ですが、歯茎を傷付けてしまう危険もありますし、歯のエナメル質が削れて知覚過敏を招いてしまうリスクもあります。

「歯科医院で歯石除去を受ける費用がもったいない・・・」「歯医者に行くのが面倒くさい・・・」などと考えて自分で歯石除去をすると、口腔内のトラブルを招いてしまうおそれがあります。安全・確実に歯石除去をしたいなら、歯科医院を受診して専門的な訓練を受けたスタッフに任せるのがいいでしょう。

歯石除去は必ず歯医者で受けよう!


上述のとおり、歯石はブラッシングでは除去できませんし、自分で歯石除去をするのはリスクがあります。溜まった歯石が気になっているなら、歯医者に行って歯石除去を受けるべきです。ハンドスケーラーや超音波スケーラーを組み合わせたプロのスケーリングを受ければ、口腔内の隅々まできれいに歯石を除去できます。

■歯石除去の値段・費用

歯科医院での歯石除去は、保険が適用されるケースと保険が適用されない自費診療のケースがあります。保険診療か自費診療かによって、費用だけでなく施術回数や施術内容も変わってきます。

保険適用での歯石除去

保険適用の場合は一般的に、歯周病の検査をしたうえで歯石除去・スケーリングをおこないます。1回あたりの時間は30分ほどで、料金は3,000円くらいが平均的です。保険適用の歯石除去の場合、1回の施術の範囲が限られており、数回にわたって口腔内全体の歯石を落としていきます。2回目以降の費用は1,000円~1,500円程度です。

自費診療での歯石除去

1回の処置で徹底的に歯石を除去したい方は、自費診療での歯石除去を選択したほうがいいでしょう。自費診療での歯石除去は費用はやや高めですが、保険診療と違って用いる方法や器具、診療時間などに制限がありません。保険診療の場合と違い、1回の施術で口腔内全体の歯石を取りきることができます。集中的に施術をするため時間はかかりますが、基本的には1回の施術で完了するので何度も通院する手間が省けます。

■歯医者で歯石除去を受ける頻度はどのくらい?

歯石は、プラークを放置したままにしておくことで発生します。つまり、プラークの段階できっちり取り除いていれば歯石ができることはなく、歯石除去の必要もありません。ですが、どれだけ丁寧にブラッシングをしている人でも口腔内のプラークをすべて取り除くのは困難で、多かれ少なかれ誰でも歯石はできてしまいます。歯石のない口腔内を維持するには、定期的に歯医者に足を運んで、歯石除去を受ける必要があります。

3~4ヶ月に1回の歯石除去が理想的!

人によって、歯並びも違えばブラッシングの精度も違います。ですから、歯石が溜まっていくペースには個人差があります。

たとえば、しっかりとブラッシングができていてプラーク・歯石が溜まりにくい人は、歯周病・むし歯になるリスクも低いため、歯石除去は年に1回でいいかもしれません。逆に、ブラッシングが雑だったり歯並びが悪かったりしてプラーク・歯石が溜まりやすい人は、歯周病・むし歯になるリスクが高いので、1ヶ月に1回くらいのペースで歯石除去を受けたほうがいいかもしれません。

上記は極端な例ですが、一般的には、3~4ヶ月に1回くらいのペースで歯石除去を受けるのが目安になります。定期検診も兼ねて3~4ヶ月に1回、歯石除去を受けることで歯周病・むし歯や口臭を予防でき、健康な口腔内環境を維持できるはずです。

東京国際クリニック/歯科の歯石除去

当院では、自費診療で歯石除去をおこなっています。当院の歯石除去は、患者さまの口腔内の状況に合わせて、ハンドスケーラーと歯周病専用の超音波スケーラーを使い分けながら進めていきます。

また、当院で導入している超音波スケーラーは微振動で、歯と歯茎の間にあるセメント質をほとんど傷つけることなく歯石を除去できるのが特徴です。超音波スケーラーの先端は「チップ」と呼ばれる極めて細い形状をしており、歯周ポケットの奥深くにこびり付いた歯石まで徹底的に取り除くことができます。

当院の歯石除去・スケーリングについての詳細は、以下のページで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

【関連ページ】 スケーリング | 歯周病治療なら東京国際クリニック/歯科

■東京国際クリニック/歯科の歯石除去費用

当院での歯石除去(自費診療)費用は以下のとおりです(2021年7月現在)。歯石だけでなく、歯の着色汚れなどもクリーニングしていきますので、口腔内の健康を維持できるだけでなく、歯本来の白さを取り戻すことができます。

・デンタルクリーニング(60分):11,000円(税込)

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監修者情報

公開日:2020年1月27日

更新日:2024年1月23日

清水智幸 東京国際クリニック/歯科 院長

清水智幸(しみずともゆき) 
東京国際クリニック/歯科 院長

歯学博士。日本歯科大学卒業後、近代歯周病学の生みの親であるスウェーデン王立イエテボリ大学ヤン・リンデ名誉教授と日本における歯周病学の第一人者 奥羽大歯学部歯周病科 岡本浩教授に師事し、ヨーロッパで確立された世界基準の歯周病治療の実践と予防歯科の普及に努める。歯周病治療・歯周外科の症例数は10,000症例以上。歯周病治療以外にも、インプラントに生じるトラブル(インプラント周囲炎治療)に取り組み、世界シェアNo.1のインプラントメーカー ストローマン社が開催するセミナーの講師を務めるなど、歯科医師の育成にも力を入れている。
日本歯周病学会 認定医
日本臨床歯周病学会 認定医

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