歯周病コラム

歯肉炎と歯周炎、歯周病、何が違う?

「歯周病」と似たような名前の病気に、「歯肉炎」や「歯周炎」があります。歯周病については何となく理解している人も多いと思いますが、歯肉炎や歯周炎はどうでしょうか? 正確に説明できる人は少ないかもしれませんね。今回は、東京国際クリニック/歯科が、「歯周病」「歯肉炎」「歯周炎」の違いについて解説していきます。

歯肉炎も歯周炎も歯周病の一部?

歯周病は、口腔内の歯周病菌が原因となり、歯茎や顎の骨などの歯周組織に炎症を起こす病気。大きく、「歯肉炎」と「歯周炎」というステージに分けることができます。はじめは歯肉炎が発症し、そのまま放置していると歯周炎へと進行していきます。違う言い方をすれば、歯肉炎は歯周炎になる手前の状態で、歯周病の初期段階だと位置づけられます。なお、一般的に歯周炎は「軽度歯周炎」「中度歯周炎」「重度歯周炎」の3段階に分けられます。

症状の軽い順に並べると以下のようになり、これらを総称して「歯周病」と言うのです。

歯肉炎 → 軽度歯周炎 → 中度歯周炎 → 重度歯周炎

歯肉炎?それとも歯周炎?

歯肉炎なのか、それとも歯周炎なのか? この2つを見分けるには、炎症の進行度合いが一つの基準となります。炎症が歯茎でとどまっていれば歯肉炎ですが、顎の骨まで及んでいれば歯周炎となります。とはいえ、見た目や症状だけで判断することは難しいため、歯科では一般的に「歯周ポケット検査」によってどの段階の歯周病なのかを把握します。

歯周ポケット検査

歯周ポケット検査は、歯周ポケット(歯と歯茎の間にある溝)の深さを測る検査。歯周ポケットが深いほど、歯周病が進行しているということになります。以下は目安ですが、深さが3mm以内であれば歯肉炎で、3mm以上になってくると歯周炎の疑いが出てきます。

【歯周ポケットの深さ】
・3mm以下:歯肉炎
・3mm以下:軽度歯周炎(顎の骨が溶かされ始めるが、歯周ポケットの深さは歯肉炎と同様)
・4~5mm:中度歯周炎
・6mm以上:重度歯周炎

歯肉炎の症状と治し方

歯肉炎にかかっていると歯茎が炎症を起こし、歯茎が赤く腫れたり、歯を磨くと血が出たりすることがあります。この段階であれば、毎日、正しく丁寧にブラッシングすることで改善が見込めます。もし改善が見られない場合は、正しいブラッシングができていないか、すでに歯周炎まで進行している可能性が考えられます。
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歯周炎の症状と治し方

歯周炎は、歯茎だけでなく顎の骨まで炎症が及んでいる状態です。歯肉炎の症状に加え、膿が出る、口臭が出る、歯が長く見えるようになる、歯がグラついてくるといった問題が出るようになり、放置しておくと最終的には歯が抜け落ちてしまいます。歯周炎の段階になると、もはやホームケアだけで改善するのは難しく、歯科医院での治療が必須になってきます。
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ちなみに「歯槽膿漏」って何?

「歯槽膿漏(しそうのうろう)と歯周病って何が違うの?」という質問をいただくことがありますが、基本的には同じだと考えていただいて構いません。歯槽膿漏の漢字を見ると、「歯を支えている顎の骨(歯槽骨)から膿が漏れる」となっており、進行した歯周病の症状を表しています。以前は、進行した歯周病を老化に伴う症状だと診断していたため歯槽膿漏と呼んでいましたが、近年、日本でも「歯周病は細菌による感染症である」と明確に言われるようになってからは「歯周病」と呼ぶようになりつつあります。

ともあれ、膿が出るほど歯周病を悪化させてはいけません。歯肉炎にならないように予防すること、歯周炎になる前に改善することを心がけ、毎日のホームケアに取り組んでください。

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歯周病は一度感染したら治らない?東京国際クリニック/歯科が、「歯周病は治るのか?治らないのか?」について見解を示します。本コラムは、科学的根拠に基づいて歯周病や歯周病治療に関する正しい情報をご提供していくことを目的としています。