歯周病コラム

「歯周病が重篤な心疾患を招く」は本当か?

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予備軍とされる人を含めると日本人の約8割が無関係ではないとされ、さまざまな全身疾患と密接に関わっている歯周病。糖尿病妊娠性歯周炎などと同じように、歯周病との強い関連性が指摘されているものの一つに「心疾患」があります。

心疾患は、血液を全身に送り出して循環を促す心臓に何らかの機能不全を招く疾患の総称です。心臓は血液の循環をつかさどる中枢器官であるため、重篤なトラブルを招く場合も少なくありません。今回のコラムでは、「歯周病が重篤な心疾患を招くというのは本当か?」というテーマについてお話をしていきたいと思います。

歯周病との関連性が高い主な心疾患

まず、歯周病との関連性が高いと考えられている心疾患にどんなものがあるのか見ていきましょう。歯周病と直接的な関係が報告されているのは「感染性心内膜炎」という疾患ですが、関連性が高いとされている心疾患としては「感染性心内膜炎」を含め以下の3つが挙げられます。

感染性心内膜炎(かんせんせいしんないまくえん)

血流に乗って運ばれた細菌が傷ついた心内膜(心臓の内側を覆っている膜)や弁膜に炎症を起こし、心臓の各器官を破壊して心不全を招く疾患です。感染性心内膜炎の原因となる細菌には、溶連菌やブドウ球菌、真菌、歯周病菌などが挙げられます。感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(※)にも、歯周病をはじめとする口腔疾患を治療することが明記されています。
※『感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)』

アテローム性動脈硬化症(アテロームせいどうみゃくこうかしょう)

脂肪性物質の塊(アテロームまたはアテローム性プラーク)が比較的大きな動脈の内壁に溜まって血栓となり、血管が狭くなることで血液が流れなくなる疾患です。アテローム性動脈硬化症は高血圧や高血糖、高コレステロール、タバコの有害物質などによって傷付いた動脈壁に起こると考えられています。進行すると、発作的な痛みや筋けいれんが生じます。

虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)

虚血性心疾患は、心臓の周囲を這うように通っている太さ4mmほどの冠動脈に動脈硬化が起こり、心筋に血液が行き届かなくなることによって起こる疾患です。血液が行き届かずに酸素不足となった部分は収縮・拡張しなくなるため、心臓停止などの危険な状態を招くこともあります。なお、虚血性心疾患は「冠動脈疾患」とも呼ばれます。

歯周病を治療しないと心疾患リスクが高まる?

結論から言えば、歯周病は感染性心内膜炎やアテローム性動脈硬化症、虚血性心疾患といった心疾患の直接的な原因ではありません。とはいえ「無関係」というわけではなく、むしろ歯周病と心疾患の因果関係は「ある(関係している)」と言えます。現時点では、感染性心内膜炎は歯周病と関連があると報告されていますが、詳細は今後の研究によって明らかになっていくと思います。

恐ろしい全身疾患を招く前に適切な歯周病治療を

さまざまな病気は単一の原因で起こるのではなく、複数の原因が相互に関係し合い、作用し合って発病するものです。心疾患の場合、歯周病がその「複数の原因の一つ」であることは間違いありません。歯周病が直接的に心疾患をもたらすことはなく、それゆえ歯周病を治療しても心疾患が改善するとは言えませんが、それでも歯周病治療によって複数の原因の一つが除去されるため、免疫という観点からも「有効に作用する」と考えられます。

私たち東京国際クリニック/歯科では、科学的根拠に基づいた独自の歯周病治療「PERIOD.(ペリオド)」をご提供しています。また、重度の歯周病にかかっている患者さんには、全身疾患のことも考慮して血液検査などの内科の診察も同時に行っています。東京国際クリニックは歯科だけでなく、内科や循環器科、呼吸器科、婦人科など歯周病と関連する疾患すべての診療科を有しているため、包括的な歯周病治療をご提供できるのが大きな強みだと考えています。

歯周病は口腔内の疾患ですが、全身にさまざまな悪影響を及ぼすことが分かっています。重篤な全身疾患を招かないよう、早期の段階で適切な治療を受けていただくことをおすすめします。

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東京国際クリニック/歯科が、「歯周病が重篤な心疾患を招くというのは本当か?」というテーマについてお話しします。まず、歯周病との関連性が高いと考えられている心疾患にはどんなものがあるのか、見ていきましょう。