歯茎から血が出る原因は歯周病!歯磨きで出血した場合の対処法 | 歯周病治療ペリオド | 東京国際クリニック/歯科

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歯茎から血が出る原因は歯周病!歯磨きで出血した場合の対処法

毎朝の歯磨き(ブラッシング)の際に歯茎から血が出ると、少し嫌な気持ちになってしまいますよね。歯茎からの出血にはいくつかの原因がありますが、放置しておくと思わぬ事態を招いてしまうことも……。歯茎の出血に気づいたら、なるべく早く歯科医院を受診することをおすすめします。まずは、歯茎から血が出る原因を知り、適切な対処法をとっていきましょう。

歯茎から血が出る原因のほとんどは歯周病によるもの

歯茎から血が出る原因の多くは歯周病によるものです。歯周病は歯垢(プラーク)が原因で起こる、細菌による歯茎の感染症です。歯周病にかかると歯茎に炎症が起こり、歯ブラシや食べ物など少しの衝撃が加わるだけでも出血するようになります。

■出血すると歯周病が進行している可能性大

出血すると歯周病が進行している可能性大

歯周病の初期段階である「歯肉炎」では歯茎にのみ炎症が起こり、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。歯肉炎が進行すると「軽度歯周炎」と呼ばれる状態になり、この段階で歯茎の炎症に加えて、歯茎の緑(境目)から出血がみられます。さらに症状が進行した「中度歯周炎」になると痛みを伴うため、歯磨きができなくなり症状はさらに悪化していきます。「重度歯周炎」になると歯のグラつきが激しくなるのが特徴です。歯茎からの出血や排膿が増えます。歯茎の退縮が起きることで歯が長くなったように見え、歯と歯の隙間も目立つようになります。歯周病が重症化すると、最悪の場合は歯がグラついて抜け落ちてしまうこともあり、放置することは極めて危険です。

歯周病は「沈黙の病気(サイレント・ディジーズ)」と呼ばれるなど、極めて自覚症状の少ないのが特徴ですが、歯茎からの出血は歯周病の可能性を知る貴重なサイン。「そのうち出血が収まるから大丈夫」とは考えずに、一度歯科医院へ相談してみてください。

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■歯茎からの出血がなくても歯周病が進行している可能性も

歯茎からの出血がなくても、歯周病が進行している可能性があり、これは喫煙者に多く見られます。タバコのニコチンに含まれる有害物質は、歯肉を硬くすることで出血を抑える作用があります。歯周病の判断材料になる歯茎からの出血を起こりにくくさせるため、進行状態を把握しにくくなってしまいます。喫煙者は歯周病の発見が遅れがちになることから、治療期間も長引く傾向にあります。

また、タバコは口臭の原因歯茎の黒ずみの原因にもなるため、口腔内環境にとっては決してよい習慣とはいえないでしょう。

歯周病以外でも歯茎から血が出ることがある

歯周病以外でも歯茎から血が出ることがある
歯茎から血が出る原因の多くは歯周病と考えられますが、それ以外にも原因があります。歯茎から血が出る5つの原因についてご説明します。

■強くブラッシングすることによる擦過傷

歯磨きの際に力を加え過ぎることによって歯茎を傷つけてしまう「擦過傷(さっかしょう)」も歯茎から出血する原因になります。出血を伴う歯磨きは正しく磨けていないといえるため、歯垢をきちんと除去できていない可能性が考えられます。そのため、自己流で歯を磨き続けるのではなく、歯科医院で定期的な口腔内のケアを受けることが大切です。歯科衛生士から自分の歯並びに合った適切な磨き方を教わることで、擦過傷のリスクを下げることができます。

■抗凝固剤の服用によるもの

心筋梗塞や脳梗塞の治療のため抗凝固剤を服用している場合、歯周病でなくても歯茎から出血することがあります。抗凝固剤には血液を固まりにくくする作用があり、多くの血管が集まる歯茎が傷つくことで出血しやすくなってしまうのです。抗凝固剤による歯茎からの血は止まりにくいという特徴もあります。

■糖尿病などの全身疾患

糖尿病や白血病、再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病、血友病などの全身疾患がある患者様も、歯茎から出血する場合があります。また、糖尿病にかかっている方は歯周病になるリスクも高くなっており、予防のためにも十分な口腔ケアが必要です。

■生活習慣による出血

疲れが溜まっていたり、寝不足が続いていたりすると、私たちの歯茎は出血しやすい状態になります。良くない生活習慣がある人は、どうしても免疫力が低下しがち。免疫力が低下すると、少しの菌でも歯茎が炎症を起こしやすくなり、結果として出血しやすくなってしまうのです。歯茎の出血トラブルを避けるには、「タバコをやめる」「ストレスが溜まらないようにリフレッシュする」「規則正しい生活を送る」「十分に睡眠をとる」などを心がけ、免疫力をキープすることが大切です。

■ホルモンバランスの変化による出血

女性の場合、ホルモンバランスの変化によって歯茎が出血しやすい状態になることがあります。妊娠中や更年期はホルモンバランスが乱れ、菌に対する抵抗力が下がりがちです。その結果、ちょっとした刺激などで歯茎が出血しやすい状態になってしまいます。ホルモンバランスが乱れがちな妊娠中や更年期は、特に口腔内の衛生管理を意識して、歯茎の健康を維持できるようにしましょう。

歯周病が原因の出血を止めるための対処法

歯周病が原因で歯茎から出血がみられる場合は、適切な対処法をとることで症状を緩和できます。歯周病の初期段階である歯周炎であれば、歯磨きのみで歯周病の症状を改善させることも可能です。まずは、歯周病の進行状況を把握しましょう。歯茎からの出血がはじまる軽度歯周炎などの状態であれば、適切なブラッシングだけで治すことができます。

中度歯周炎の場合は、ブラッシングに加えてスケーリングやデブライトメントが主な治療法になります。歯周ポケットの奥深くまで歯垢や歯石が詰まっているため、スケーリングに加えて超音波を使って歯垢を取り除くデブライドメントを行います。東京国際クリニック/歯科では「エアフローマスター・ペリオフロー」と呼ばれる機器を国内で最初に導入。超微細なアミノ酸を高圧噴射して歯根の表面に付着した歯垢を取り除くことができます。

出血が止まらないほど重度歯周炎にまで進行していた場合、早急に治療しないと最終的には歯が抜け落ちてしまいます。歯周病の進行によって歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨(歯槽骨)がどんどん溶け出すことで、スケーリングだけでなくフラップ手術などの外科的治療を必要とします。

■歯周病の治療と予防にはプラークコントロールが重要

治療によって歯垢や歯石を取り除けても、その後のケアが疎かになれば歯周病は再発します。歯周ポケットの汚れを取り除くと隙間が生まれますが、しっかりと歯茎が引き締まるまでは日々の歯磨きが重要です。「PCR(プラークコントロール)」を確立することで、自分の歯並びに合わせた適切な磨き方を身につけましょう。

歯茎からの出血を機に、自分の口腔内環境に気を配ることは非常に大切です。軽度の歯周病であれば毎日の歯磨きによって歯垢の付着を防ぎ、歯周病菌が繁殖しにくい口腔内環境を整えましょう。歯周病の症状が進行すると自分だけでは対処できなくなってしまいます。そのためにも、定期的に歯科医院での検査を受け、口腔内の状況を理解することと、正しい歯磨きの方法を身につけることが大切です。

正しい歯磨きの方法とは?

正しくブラッシングできるだけで、むし歯も歯周病も高い確率で予防できます。歯磨きのとき、歯の表面を磨くことがむし歯予防になり、歯と歯茎の境目(「歯頸部」と言います)を磨くことが歯周病予防になります。歯周病治療の効果を最大化するには、適切なブラッシングを患者さまご自身にマスターしていただき、日々の生活で実践してもらうことが必要不可欠です。

■「こう磨かなければいけない」という正解はありません

ブラッシングの目的は、プラーク(歯垢)を落とすことです。極端な言い方をすれば、プラークが落ちさえすればどんな磨き方でも構いません。1歯ずつ、歯冠に対してブラシの先を回転させながら磨く「ローリング法」や、ブラシを小刻みに左右に動かして磨く「横磨き」など、ブラッシングにはいくつか方法がありますが、染め出しで磨き残しの部分を「見える化」して、自覚することが出発点です。

染め出された部分が「磨けていない場所(プラークが残っている場所)」であり、そこはご自身にとって「歯磨きが苦手な場所」であることが分かります。染め出しの重要なポイントは、染め出された部分に対して、ブラシの先や柄の部分をどういう向き・角度にすれば落とすことができるのか、鏡を見ながら磨き方の“コツ”を習得することです。歯磨きが苦手な場所を認識するだけでなく、どうしたら適切にプラークを落とすことができるのか、ご自身の口腔内の状態に合わせた磨き方を見つけていきましょう。

■お口の「三大不潔域」を意識したブラッシングを

むし歯も歯周病も、その原因となるのは歯の表面や歯と歯茎の隙間に残ったプラークです。プラークはやわらかいので、きちんと歯ブラシを当てて磨くことができれば、落とすことができます。歯ブラシは硬い毛である必要はなく、やわらかい毛で普通にこすれば落ちます。しかし、同じところにプラークが残り続けると、やわらかかったプラークは徐々に硬くなり、最終的に歯石になり、歯磨きでは落とせない状態に。歯石になってしまったら、ご自身で取り除くことは困難なので、歯科医院で適切に除去する必要があります。

口腔内で、特にプラークの溜まりやすいのは以下の3つのポイントです。

・歯と歯茎の境目の「歯頸部」
・歯と歯が接触している「コンタクトポイント(隣接面)」
・奥歯の噛み合わせの「溝」

この3点は、お口の「三大不潔域」と呼ばれています。むし歯や歯周病はここから発生しやすいので、ブラッシングの際には特に三大不潔域を意識してみてください。

理想の歯磨きは、1本の歯に対して「表面」「裏面」「右の側面」「左の側面」「噛み合わせの平らな面」の5つの面を磨くことが基本となります。歯を立体的な構造でとらえて、それぞれの面を丁寧にブラッシングするよう心がけましょう。

■デンタル補助グッズを活用する

適切なブラッシングをおこなうには、デンタル補助グッズの活用が不可欠です。口腔内に残るプラークは、「歯磨きだけでは落ちない(清掃状態として不十分である)」ことが明らかになっています。特に、三大不潔域の一つである歯と歯の間「コンタクトポイント」に溜まったプラークは、歯磨きでは落とせません。デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシといったデンタル補助グッズの併用が必須です。

デンタルフロス、歯間ブラシはご自身が使いやすいものを選んでいただいて構いませんが、どちらを使ったら良いのかと質問をいただくことが多々あります。使い分けの目安は以下のとおりです。

・歯と歯の間がすべて歯茎で覆われて満たされている場合はデンタルフロス
・歯茎が下がり、歯と歯の間が黒く抜ける「ブラック・トライアングル」が出現しており、ある程度の隙間がある場合は歯間ブラシ

デンタル補助グッズを使うときの注意点

デンタルフロスや歯間ブラシは材質も様々ですが、どれを使ってもプラークを落とす性能に大きな差はありません。ポイントになるのは材質や形状よりも「動かし方」です。デンタルフロスや歯間ブラシを歯の間に通しただけでは、プラークを十分に落とすことはできません。重要なのは、左右・上下を意識して動かすことです。たとえば、最初は右側面に当てて上下5~8回ゆっくり動かし、次に左側面に当てて同じく上下に5~8回ゆっくり動かしてみましょう。

歯間ブラシを使う際は、歯茎を強くこすらないように注意してください。歯茎を強くこすると、歯茎が下がってしまう原因になります。また、デンタルフロスを使う際は、フロスをバチンと歯茎に当てないよう、気を付けましょう。これも歯茎が下がってしまう原因になります。デンタルフロスを使って磨きたいのは、「コンタクトポイント」という歯と歯の間と、隣接面の歯茎の上の部分だけです。歯ブラシの届かない歯の側面をこするように掃除するだけで構いません。

歯周病以外が原因の出血を止めるための対処法

■適切な歯ブラシを選択する

私たちの歯茎は非常にデリケートな組織であり、歯周病に感染していなくても、疲れや寝不足、体調不良などによって出血を起こすことがあります。歯茎からの出血があるとブラッシングをするのが嫌になりますが、だからと言ってブラッシングを怠ってはいけません。ブラッシングが不十分になると、口腔内の細菌が増殖して歯周病やむし歯のリスクが高くなってしまいます。歯茎からの出血があってブラッシングがつらいときは、毛先がやわらかい歯ブラシを使って歯磨きをするようにしましょう。

適切な歯ブラシを使っていないために、口腔内のトラブルを招いてしまうケースは少なくありません。最近は、歯ブラシひとつでも、毛先の「かため・ふつう・やわらかめ」、毛先の形状、ヘッドのサイズなど、様々なバリエーションがあります。磨き方の傾向として言えるのは「強くゴシゴシ」と磨く人が多いということ。そのために、擦過傷や知覚過敏などのトラブルを招いてしまうケースも多いため、歯ブラシの毛先は「かため」より「やわらかめ」を選んんだほうがいいでしょう。また、誰でも奥歯周辺は磨きにくくなるので、口腔内で小回りがきくようにヘッドが小さめの歯ブラシがおすすめです。

とはいえ、人によって歯の大きさ・形や歯並びが違うため、最適な歯ブラシも人によって変わってきます。価格やメーカーだけで歯ブラシを選ぶのではなく、自分にとって磨きやすい(=プラークを効率的に除去できる)歯ブラシを選ぶことが大切です。自分に合った最適な歯ブラシが分からない場合は、一度、歯科医院に相談してみましょう。

■歯の磨き方を見直す

ブラッシングのときに出血がある場合、原因の多くは歯周病ですが、歯を磨く力が強すぎるために出血を起こしているケースも見られます。「力を入れて歯を磨かないと汚れが落ちない」と考える人もいますが、力を入れなくてもプラーク(歯垢)は除去できます。また、歯石や歯の着色を取ろうとしてゴシゴシ磨く人もいますが、ブラッシングで歯石や着色を落とすことはできません。過度に強い力で歯磨きをしていると、上述したように「擦過傷」による出血を招くケースがあるほか、歯茎が痩せてしまう原因にもなります。歯茎が痩せると、それまで隠れていた歯根が露出して知覚過敏を引き起こすケースがあるので注意が必要です。

歯周病ではないのに歯茎から出血があるという方は、歯の磨き方を見直してみましょう。意識したいのは、歯ブラシの先端を歯と歯茎の境目に45度の角度で当てて、細かく振動させるように磨くことです。繰り返しになりますが、力を入れてゴシゴシ磨く必要はありません。また、歯ブラシだけに頼らず、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを併用することも大切です。

よくある質問

歯周病を治さないでいると、どうなるのでしょうか?

 

歯周病を放置していると歯を支えている顎の骨がどんどん溶かされていき、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。また、歯周病菌が血流に乗って全身を巡ることで、様々な全身疾患の引き金になることが分かっています。たとえば、糖尿病が悪化したり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしたりすることがあるので、注意が必要です。その他、誤嚥性肺炎や骨粗鬆症、腎炎や関節炎の原因になるほか、妊婦さんの場合は、早産や低体重児出産のリスクが高くなることも明らかになっています。
歯周病の治療方法

歯周病治療は、具体的にどのようなことをするのでしょうか?

 

歯周病治療の基本は、原因であるプラークや歯石を取り除く治療が中心になります。軽度の歯周病であれば、スケーリングやデブライドメントなどの非外科処置でプラーク・歯石を取り除いていきます。歯周病が中度や重度にまで進行している場合は、歯周ポケットの奥深くにまでプラーク・歯石がこびり付いているため、歯茎を切開してプラーク・歯石を除去する外科処置をおこなう場合もあります。歯周病治療の詳細は以下のページをご覧ください。
歯周病の治療方法

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監修者情報

公開日:2019年10月28日

更新日:2024年1月22日

清水智幸 東京国際クリニック/歯科 院長

清水智幸(しみずともゆき) 
東京国際クリニック/歯科 院長

歯学博士。日本歯科大学卒業後、近代歯周病学の生みの親であるスウェーデン王立イエテボリ大学ヤン・リンデ名誉教授と日本における歯周病学の第一人者 奥羽大歯学部歯周病科 岡本浩教授に師事し、ヨーロッパで確立された世界基準の歯周病治療の実践と予防歯科の普及に努める。歯周病治療・歯周外科の症例数は10,000症例以上。歯周病治療以外にも、インプラントに生じるトラブル(インプラント周囲炎治療)に取り組み、世界シェアNo.1のインプラントメーカー ストローマン社が開催するセミナーの講師を務めるなど、歯科医師の育成にも力を入れている。
日本歯周病学会 認定医
日本臨床歯周病学会 認定医

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