歯周病コラム

歯周病になりやすい人となりにくい人の違い

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時間をかけてブラッシングをしているのに歯周病になりやすいという方もいれば、とくに意識してケアをしているわけではないのに歯周病になりにくいという方もいます。では、歯周病に「なりやすい人」と「なりにくい人」にはどのような違いがあるのでしょうか?

科学的根拠に基づいて歯周病や歯周病治療に関する正しい情報をご提供していくのが、本コラムの目的です。今回は4つのポイントから、歯周病になりやすい人となりにくい人の違いについて見ていきたいと思います。

ポイントその1 ブラッシング精度

歯磨きはただ「すればいい」わけではなく、しっかりとプラークを落とせて初めて意味があります。「1日何回歯磨きをすればいいの?」といった質問をいただくことがよくありますが、正しいブラッシングができていなければ1日5回でも不十分。逆に完璧なブラッシングができていれば3日に1回でも歯茎の炎症は起きませんが、当然100%歯垢を取り除くということは難しいですし、現実的には不快で耐えられませんよね。当院では、適切なブラッシングを身につけていただいたうえで1日2回を推奨しています。もちろん、1日3回していただいても結構です。

ブラッシングにはバス法、スクラビング法、ローリング法などさまざまな方法がありますが、結論から言えばどの方法が良い(悪い)ということはありません。気にすべきは磨き方ではなく、一人ひとりによって必ずある「癖」のほうです。歯垢染色剤によってどこに磨き残しが多いのかを把握し、「弱点」を補う精度の高い磨き方を身に付けましょう。

ポイントその2 歯並び

歯周病は、プラークの中に潜む細菌が歯茎や歯槽骨といった歯周組織に炎症を引き起こす病気です。プラーク1mgの中には数億個もの歯周病菌が潜んでいると言われているため、この原因となるプラークを口腔内から減らせば減らすほど歯周病リスクを抑えることができます。ここでカギを握るのが、歯並びです。

歯並びが乱れている方はでこぼこしてブラッシングしにくい箇所が多く、「磨き残し」ができやすいため、そうでない方に比べて歯と歯の間や歯と歯茎の境目にプラークが溜まりやすい傾向があります。矯正治療によって歯並びを整えることは、歯周病になりにくい環境をつくるうえでも効果的です。

ポイントその3 喫煙習慣

タバコの煙には4000を超える化学物質が含まれており、うち60種類には発がん性があると言われています。日本臨床歯周病学会のデータによれば、1日10本以上の喫煙で歯周病にかかるリスクは5.4倍に、また10年以上喫煙習慣がある場合は4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなることがわかっているのです。

タバコの煙に含まれる一酸化炭素は歯周組織への酸素供給を妨げ、ニコチンは毛細血管を収縮させたり白血球の働きを鈍くさせたりする原因になります。この結果、抜歯後の傷の回復が遅れる、インプラント手術後の経過が思わしくない――といった状況を招きやすくなるのです。スモーカーの方はもちろん、受動喫煙でも歯周病にかかりやすくなることが明らかになっています。

ポイントその4 遺伝

歯周病のリスクファクターは複数ありますが、そのなかの一つが遺伝的要因です。歯周病、それ自体が遺伝することはありませんが、歯周病になりやすい要因は遺伝する可能性が高いと考えられています。例えば免疫力。歯周病は免疫力が低下すると発症リスクが高まるので、生まれつき免疫力が低いと歯周病を招きやすくなります。また、遺伝的疾患でもある糖尿病や白血病は、歯周病に影響を及ぼすことが明らかになっています。

こうした理由から、歯周病と遺伝は無関係ではないと言えます。もしご両親のどちらかが重度の歯周病(歯槽膿漏)を経験しているという方、もしくは糖尿病であるという方は、ご自身も重度の歯周病になるリスクがあると考えておいたほうがよいでしょう。

「なりやすい人」も、抜歯や歯の喪失は避けられます

以上の4つのポイントから、自分が歯周病になりやすいタイプなのかなりにくいタイプなのかを把握できたかと思います。「なりにくいタイプ」であるならそれにこしたことはありませんが、「なりやすいタイプ」であったとしても、歯周病の予防に努めれば重症化にともなう抜歯や歯の喪失を避けることは可能です。いつまでも健康な歯で過ごすために、口腔内環境や生活習慣の改善に取り組みましょう。

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東京国際クリニック/歯科が、歯周病になりやすい人となりにくい人の違いについて4つのポイントから説明します。本コラムは、科学的根拠に基づいて歯周病や歯周病治療に関する正しい情報をご提供していくことを目的としています。