歯周病コラム

歯周病由来の口臭とメチルメルカプタンの有害性

Period014通勤しているときや家族・友人と話をしているときなど、ふとした瞬間に口臭が気になったことがあるという方はとても多いと思います。グリコ健康科学研究所のアンケート調査によれば、20代から50代の男女のうち全体の82%が他人の口臭が気になり、78%が自分の口臭を気にしているようです。

東京国際クリニック/歯科がお届けするこのコラム、今回のテーマは「口臭」です。口臭は大きく、起床時、空腹時、月経時、妊娠時、ストレスを感じたときなどに出やすい「生理的口臭」と口腔内や全身の病変を原因とする「病的口臭」に分けられますが、私たち日本人の場合、病的口臭の原因で最も多いのが歯周病だと言われています。ではさっそく、口臭が発生するメカニズムと歯周病由来の原因物質についてくわしく見ていきましょう。

口臭の原因は、細菌がつくる「VSC」

口臭を発生させる主な原因は、「VSC」と呼ばれる揮発性の硫黄化合物です。歯の周りにバイオフィルムが形成されると、それに守られた嫌気性菌(酸素に触れることを好まない細菌)が、食べカスなどに含まれるタンパク質などを分解してVSCを作り出します。これが基本的な口臭発生のメカニズムです。VSCは気化しやすいので、すぐにガスとなってお口の中に充満します。

口臭の原因物質となる代表的なVSCは、「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」の3種類。その中で、歯周病との関連性が最も高いのがメチルメルカプタンです。歯周病にかかっている患者さんのお口を口臭測定器で測ってみると、メチルメルカプタンの数値が非常に高いことが分かります。歯周ポケット内から染み出した膿の中で増えるこの物質は、歯槽膿漏とも呼ばれる重度の歯周病になるとさらに数値が高くなります。

メチルメルカプタンの有毒性

メチルメルカプタンは、“卵の腐ったようなにおい”の硫化水素よりも臭気が強い物質として知られており、環境保護対策として制定された悪臭防止法や大気汚染防止法でも規制物質・特定物質として指定されています。なお、環境省の調査によれば、メチルメルカプタンは硫化水素の約10分の1から20分の1の濃度で同等の臭気を放つそうです。

口腔内のメチルメルカプタンは歯周病の進行によって増える物質でもありますが、同時に歯周病の進行を助長する物質でもあります。そのため、早期に減らしていくことが大切です。

口臭が気になる方は、検査を受けましょう

生理的口臭は、自浄作用がある唾液の量を増やすことで減少します。しかし、歯周病などに起因する病的口臭は、適切な処置を受けない限り根本的な改善が望めません。マウスウォッシュ(洗口液)やガムなどによる口臭予防は、ほとんどのケースで“焼け石に水”だと思ったほうが良いでしょう。

メチルメルカプタンの数値を少なくしていくには、スケーリングやデブライドメントなどによってプラーク(歯垢)や歯石を除去し、歯周病を正しく治療することが一番の近道です。強い口臭を感じたり、ご家族に指摘されたりした方は、一度歯科医院で検査を受けてみることをおすすめします。

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東京国際クリニック/歯科が、口臭が発生するメカニズムと歯周病由来の原因物質についてお話しします。口臭は大きく「生理的口臭」と「病的口臭」に分けられますが、私たち日本人の場合、病的口臭の原因で最も多いのが歯周病だと言われています。