歯周病予防の第一は歯垢を落とすブラッシングから(後編) | 歯周病治療ペリオド | 東京国際クリニック/歯科

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歯周病コラム

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歯周病予防の第一は歯垢を落とすブラッシングから(後編)

基本的なブラッシング法

歯垢(プラーク)やわらかい付着物ですから、きちんと歯ブラシを当てて磨くことができれば、落とすことが可能です。口腔内で特に歯垢の溜まりやすいところは次の3カ所です。

  • 奥歯の噛み合わせの「溝」
  • 歯と歯が接触している「コンタクトポイント(隣接面)」
  • 歯と歯茎の境目の「歯頸部」

ここはお口の「三大不潔域」と呼ばれています。虫歯や歯周病はこの3つのポイントから生じやすいので、ブラッシングの際には特にこの三大不潔域を意識してみてください。
もう一つブラッシングのポイントとしては、「歯を“面”でとらえて歯ブラシを当てること」です。噛み合わせの平らな面には垂直に、その他の4面(表面、裏面、右の側面、左の側面)には歯ブラシが斜め45度に当たるように歯ブラシの角度を調整します。
ただし、あまり45度という角度を意識しすぎてしまうと、歯茎を傷つける擦過傷になるのでご注意ください。歯を立体的にとらえて5つの面を意識しつつ、歯と歯茎の境目にも毛先を当てていきます。

当院がお勧めする「ごめん(5面)ブラッシング法」をご紹介します

  1. 奥歯の表面
    毛先を歯と歯茎の境目に斜め45度の角度で当てて磨きます。
  2. 前歯の表面
    基本は横に当てますが、犬歯(前歯から奥に向かって数えて3本目の歯)の側面を磨く際には歯ブラシを立てて磨いてみてください。
  3. 奥歯の裏面+奥
    一番奥の歯を磨くときは、新ブラシのつま先を使って、奥側も磨くようにします。
  4. 前歯の裏面
    歯ブラシを立てて裏側の樹の面と、歯と歯の境目を磨きます。
  5. 噛み合わせの面
    噛み合わせの面は歯ブラシを面のくぼみに当てて磨きます。

歯と歯の間の歯垢には・・・

三大不潔域のひとつ、歯と歯の間の歯垢は、歯間ブラシやデンタルフロスを使わないと落とせないことがわかっています。適切なブラッシングに加えてこれらを併用することで、清掃率が大幅にアップします。1日1回で良いので、是非積極的に活用してみてください。

歯間ブラシ

歯間ブラシはサイズ選びが重要です。サイズが合っていないと、かえって歯茎を傷つけてしまう原因にもなります。歯茎が下がり、歯と歯の間が黒く抜ける「ブラック・トライアングル」が出現し、すき間がある程度ある場合には、歯間ブラシが適しています。

  1. 歯茎を傷つけないように歯と歯のすき間に入れます。
  2. 前後、上下に数往復させて歯垢を除去します。

デンタルフロス

デンタルフロスには糸ようじやテープのように好きな長さにカットして使うタイプのものがありますが、どれを使っても歯垢を落とす効果に大きな変わりはありませんので、お好きなものを選んでください(材質につきましては、歯間ブラシも同じことが言えます)。歯と歯の間がすべて歯茎で覆われて満たされている場合にはデンタルフロスが適しています。

  1. フロスを30~40センチぐらいの長さに切って指に2~3回巻きつけます。
  2. 前後にゆっくり動かしながら歯のすき間に入れます。
    このとき、歯茎にバチンと当たったり、歯茎の中には入れないようによくご注意ください。デンタルフロスで磨きたいのは、コンタクトポイント(歯と歯が接触している部分)です。
  3. 歯に引っ掛けるようにして上下に5~8回動かします。

前号でもお話したように、ブラッシングは歯周病の原因を除去するうえで、患者様ご自身でできる唯一の「治療」であり、再発防止につながるためにできる唯一の「予防」です。お口の健康づくりにお役立ていただければと思います。

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監修者情報

公開日:2020年5月5日

清水智幸 東京国際クリニック/歯科 院長

清水智幸(しみずともゆき) 
東京国際クリニック/歯科 院長

歯学博士。日本歯科大学卒業後、近代歯周病学の生みの親であるスウェーデン王立イエテボリ大学ヤン・リンデ名誉教授と日本における歯周病学の第一人者 奥羽大歯学部歯周病科 岡本浩教授に師事し、ヨーロッパで確立された世界基準の歯周病治療の実践と予防歯科の普及に努める。歯周病治療・歯周外科の症例数は10,000症例以上。歯周病治療以外にも、インプラントに生じるトラブル(インプラント周囲炎治療)に取り組み、世界シェアNo.1のインプラントメーカー ストローマン社が開催するセミナーの講師を務めるなど、歯科医師の育成にも力を入れている。

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