歯が抜けたらインプラントにしておけば安心なのか? | 歯周病治療ペリオド | 東京国際クリニック/歯科

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歯が抜けたらインプラントにしておけば安心なのか?

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近年ではインプラント治療の認知・理解が高まり、失った歯の機能を補う方法として選ばれる方が増えています。しかし、歯周病になった患者さんに対して「抜歯してインプラントにしましょう」と安易に提案する歯科医師が多くなっているような気がしてなりません。ここに、「万能」と思われがちなインプラントの落とし穴があります。

インプラント治療は、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上部にセラミックなどでできた人工歯冠(クラウン)を装着することで噛む機能を回復させる治療のことです。今回のコラムでは、もしかしたらみなさんも感じているかもしれない「歯が抜けたらインプラントにしておけば安心なのか?」というテーマについて、お話をしたいと思います。

インプラントが適用できない(おすすめできない)ケース

「自分の歯のようにしっかり咬める」「合わない入れ歯のような痛みがない」「見た目が自然」といったようにメリットが多いインプラント治療ですが、禁忌症(適用してはいけないケース)も存在します。また禁忌ではないものの、おすすめできないという場合もあります。こうしたケースにおいて、インプラントは最適な治療法になり得ません。

・重度の糖尿病を患っている方
・高血圧で、血圧をコントロールできない方
・重度の腎臓病や肝臓病を患っている方
・半年以内に心筋梗塞や脳梗塞を患った方
・抗がん剤などを用いた化学療法を受けている方
・精神神経症をお持ちの方
・血友病などの血液疾患をお持ちの方
・強いブラキシズム(歯ぎしり)がある方
・顎の骨が成長している段階にある若年層(主に20歳未満)の方
・外科手術を受けられる体力がない方
・骨粗鬆症の薬を飲まれている方
・歯周病によって歯を失った方

歯周病の方も、「おすすめできない場合」に該当します。

私たち東京国際クリニック/歯科では「歯周病を治さないままインプラント治療をしてはいけません」とお伝えしているのですが、歯周病が治っていない状態、プラークコントロールを確立できていない状態でインプラント治療をすることはおすすめしません。おすすめしない理由は、科学的根拠に基づいています。

歯周病を治さずにインプラントを入れてはいけない理由

インプラントのほうが寿命が短い

治療によって歯周病を完治させた歯と、歯を失った後に入れたインプラントでは、インプラントのほうが抜け落ちるまでの時間(寿命)が短いことが明らかになっています。著名なスイス人歯科医師の報告では、天然歯が10年後に抜け落ちる確率が2.5%であるのに対し、インプラントを喪失する確率は8%になるとされています。

インプラント周囲炎になりやすい

また別のドクターが発表したデータによれば、入れたインプラントの本数が6.4本を超えると、インプラント周囲炎のリスクが高まるとされています。インプラント周囲炎は、埋め込んだインプラントの周囲で起こる歯周病に似た病気です。放置すると顎の骨が溶かされ、せっかく入れたインプラントが抜け落ちてしまいます。

インプラント周囲炎は進行するのが早い

「インプラント治療の失敗を招く最大の要因」とも言われるインプラント周囲炎は、歯周病よりも自覚症状が出にくく、その一方で歯周病よりもハイペースで進行していくことがわかっています。顎の骨が失われるスピードは通常の歯周病で0.1~0.2mm/年ですが、インプラント周囲炎はその10~20倍の速度で骨を溶かしてしまうのです。

インプラントは「万能」ではありません

歯周病もインプラント周囲炎も、予防および改善のカギは日々のプラークコントロールです。歯周病によって歯を失った方は、おそらく適切なプラークコントロールができない(してこなかった)と考えられるため、ご自身でしっかりとプラークコントロールを確立できるようにしないとインプラントはおすすめできません。そのため、東京国際クリニック/歯科では「インプラント治療をする前の段階」をとても大切にしています。

インプラントはメリットの多い優れた治療法ですが、「万能」というわけではありません。当然、ご自身の歯のほうが優れています。重度の歯周病で歯を失う危機に直面している方は、歯を抜いてしまう前に、またインプラント治療をする前に、適切な歯周病治療を受けることでご自身の歯を残す道がないか、検討されてもいいと思います。当院ではセカンドオピニオンも承っていますので、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

公開日:2016年5月16日

更新日:2024年1月23日

清水智幸 東京国際クリニック/歯科 院長

清水智幸(しみずともゆき) 
東京国際クリニック/歯科 院長

歯学博士。日本歯科大学卒業後、近代歯周病学の生みの親であるスウェーデン王立イエテボリ大学ヤン・リンデ名誉教授と日本における歯周病学の第一人者 奥羽大歯学部歯周病科 岡本浩教授に師事し、ヨーロッパで確立された世界基準の歯周病治療の実践と予防歯科の普及に努める。歯周病治療・歯周外科の症例数は10,000症例以上。歯周病治療以外にも、インプラントに生じるトラブル(インプラント周囲炎治療)に取り組み、世界シェアNo.1のインプラントメーカー ストローマン社が開催するセミナーの講師を務めるなど、歯科医師の育成にも力を入れている。
日本歯周病学会 認定医
日本臨床歯周病学会 認定医

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