歯周病で下がった歯茎は元どおりになるの? | 歯周病治療ペリオド | 東京国際クリニック/歯科

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歯周病で下がった歯茎は元どおりになるの?

Periodo015

歯周病が悪化・進行すると、歯茎が下がって1本1本の歯が長くなったように見えます。歯が長く見えると違和感が出て、どうしても不自然な印象になります。さらに、歯根部分が露出することでむし歯や知覚過敏を招きやすくなる、というデメリットもあります。

では、こうして退縮してしまった歯茎はもう取り戻せないのでしょうか――。今回のコラムでは、歯茎の下がりの原因や悪影響・対処法についてお話ししていきます。

歯茎が自力で復活する可能性はある?

歯周病によって歯茎が下がってしまった場合、自然に歯茎が復活する(歯茎が上がる)ことはありません。自力で歯茎を元どおりにしようと薬用の歯磨き粉に変えたり、歯磨きの方法を変えたり、歯茎のマッサージをしたりする方もいますが、残念ながら効果は見込めません。

歯周病が進行すると顎の骨が溶かされ、骨の上にある歯茎も骨に追従するように下がっていきます。一度、溶かされてしまった骨は自然に再生することはないので、下がってしまった歯茎もそのままにしていて元に戻ることはありません。

ブラッシングで下がった歯茎は元に戻るのか

ちなみに、歯茎が下がる原因は歯周病だけではありません。間違った歯磨きや歯の破折、根尖病巣などによっても歯茎が下がってしまうことがあります。原因に合わせた治療や処置を受ける必要がありますので、まずは歯科医院に相談してみてください。

ブラッシングで下がった歯茎を復活させることはできませんが、毎日正しいセルフケアを行うことでこれを食い止めることは可能です。やってはいけないのが、力を入れ過ぎた乱暴なブラッシング。これが「フェストゥーン」という歯茎の縁が輪状に盛り上がった状態を招いてしまいます(フェストゥーンは歯茎が下がる前兆です)。歯周病専門の歯科医院で正しい磨き方を教えてもらうことで、歯茎の退縮にストップをかけましょう。

歯茎が下がることによる悪影響・デメリット

歯茎が下がる・後退することで、以下のような悪影響が出てくることがあります。

■歯が長く見え、口元の見た目が悪くなる

歯茎が後退することで、それまで歯茎に覆われていた歯根部分が露出するため、歯が長くなったように見えるようになります。歯が長く見えるようになると見た目が不自然になり、口元の印象が悪くなってしまうことがあります。

■食べ物が挟まりやすくなる

歯茎が後退すると歯根部分が露出して、歯と歯の隙間が広がることがあります。歯と歯の隙間が広くなると、そこに食べ物が挟まりやすくなります。口元が不快なだけでなく、食べカスが残ることで歯周病やむし歯が発症・進行するリスクも高くなります。

■むし歯や知覚過敏を招きやすくなる

歯茎が後退すると歯根部分が露出しますが、歯根部分にはエナメル質がないため象牙質がむき出しになります。象牙質はエナメル質に比べてやわらかく、むし歯が発症・進行しやすいというデメリットがあります。また、象牙質には歯の神経に通じる道があるので神経に刺激が伝わりやすく、知覚過敏を招くケースもあります。

歯茎が下がる・後退する原因

歯茎が下がる・後退するのは様々な原因がありますが、代表的なところでは以下の5つの原因が挙げられます。

■歯茎が下がる原因01:重度の歯周病

歯茎が下がる原因でもっとも多いのが歯周病です。歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が少しずつ溶かされていきます。顎の骨が溶かされると、それを覆っている歯茎も後退していきます。

【関連記事】:歯周病の治療方法
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■歯茎が下がる原因02:強すぎるブラッシング

強い力でゴシゴシと歯を磨くクセのある人は、歯茎が傷付く擦過傷(さっかしょう)になりがちです。強すぎるブラッシングで擦過傷を招いてしまうと、歯茎が痩せて後退していきます。なお、力を入れて磨かないと汚れが落ちないと考えている人は多いですが、正しい磨き方をマスターしていれば強い力を入れなくてもプラークは除去できます。

■歯茎が下がる原因03:バランスの悪い噛み合わせ

噛み合わせのバランスが悪く、一部の歯だけが強く噛み合わさっているケースがあります。この場合、過剰な力が加わる部分の歯茎も少しずつ後退していきます。歯ぎしりや食いしばりによって、一部の歯だけに大きな力が加わっている場合も同様です。

■歯茎が下がる原因04:歯の根の病気(根尖病巣)

むし歯が重症化して歯の根まで進行すると、根尖病巣という病気に発展します。また、過去のむし歯治療で歯の神経を除去している場合も根尖病巣が起こることがあります。根尖病巣になると歯の根の先に膿が溜まり、膿から分泌される毒素によって歯茎に炎症が起きて歯茎が後退していきます。

■歯茎が下がる原因05:矯正治療

矯正治療を受けると、歯並びは良くなっても歯茎が下がってしまうケースがあります。矯正治療で歯茎が下がるのは、歯が移動する際に顎の骨が吸収されることが原因です。矯正治療による骨の吸収は、歯を動かすことによって生じる生理的な骨吸収のため、歯周病などによって生じる骨吸収とは異なります。そのため、歯茎の再生治療が適応にならないケースもあります。矯正治療の過程で歯茎の退縮をリカバリーすることもできるため、矯正治療中の歯肉退縮が気になる方は治療中の矯正担当医にまずは相談してみましょう。

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歯周病による歯茎の変化

健康な歯茎はピンク色で引き締まっており、歯と歯の間にぴったりと密着していて隙間もありません。しかし、歯周病になると歯茎に様々な変化・症状が現れます。

・歯肉炎
歯茎が炎症を起こして赤く腫れてきます。

・軽度歯周炎
歯茎の腫れに加え、ブラッシングの際に歯茎の縁(境目)から出血が見られるようになります。

・中度歯周炎
歯茎の腫れ・出血がひどくなり、歯周ポケットから膿みが出るようになります。加えて、歯茎が下がって歯が長く見えるようになります。

・重度歯周炎
出血・排膿がひどくなるほか、歯茎が大きく退縮してさらに歯が長く見えるようになります。

歯周病による歯茎の変化は上記のとおりです。歯周病の進行を許さないようにするには、歯茎の腫れや出血に気付いたら、すぐに歯科医院を受診することが重要です。なお、歯周病が進行すると歯茎以外にも様々な症状が現れます。進行段階別の症状はこちらからご確認ください。

■歯茎から出血や膿がある場合

歯茎が下がっているうえに歯茎から血や膿が出ている場合は、高い確率で歯周病が疑われます。歯茎からの出血は歯周病の初期段階でも見られますが、歯茎から膿が出たり歯茎が下がったりするのは、歯周病がある程度進行している証拠です。歯周病が中度~重度にまで進行している恐れがあるため、早急に歯科医院で治療を受けましょう。

歯周病による歯茎からの出血・膿については、以下のページで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

関連ページ:
歯茎からの出血・膿

歯周病と歯茎に関するQ&A

Q:歯が長くなった感じがするのですが、歯周病ですか?
A:昔より歯が長くなったように感じる場合は、歯周病に感染している可能性があります。歯周病が進行すると顎の骨が溶かされるため、骨に乗っている歯茎も骨に追従するように後退していきます。歯茎が下がっていくとそれまで隠れていた歯根部分が露出するため、歯が長くなったように見えるのです。

Q:歯周病で下がった歯茎を元に戻すことはできますか?
A:歯周病によって歯茎が下がってしまった場合、顎の骨を再生させる治療や、今ある歯茎を移植する治療によって歯茎を元に戻せる可能性があります。しかしながら、どんな場合でも歯茎を再生できるわけではありません。歯茎の再生治療が適用にならないケースもありますし、程度によっては元どおりにならないケースもあります。

Q:体調が悪くなると歯茎が腫れるのはなぜですか?
A:歯茎が慢性的に炎症を起こしている場合、体調が悪くなったときに歯茎の腫れが目立つケースがあります。体調が回復すると歯茎の腫れも収まるかもしれませんが歯周病に感染している可能性があるので、一度、歯科医院を受診するようにしましょう。

Q:歯の根のほうの歯茎が腫れているのですが、歯周病ですか?
A:歯根の先端あたりの歯茎が腫れている場合、歯の根の病気(根尖病巣)のケースが多いですが、歯周病も歯根の先まで達すると同じような症状が出ることがあります。いずれにしても、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

>> Q&Aをもっと見る

あなたの歯茎、本当に下がっていますか?

まずは、ご自身が「歯茎が下がった状態」であるかどうかをセルフチェックしてみてください。以下の項目から2点以上該当するようであれば、歯茎が下がっていると言えるでしょう。

 □ 周囲に比べて長く見える歯がある
 □ 歯茎に近い部分が変色している歯がある
 □ 冷たい食べ物や飲み物がしみることがある
 □ 歯の間に食べ物が詰まりやすい
 □ 言葉を発する際に空気が漏れている感じがする

歯周病が再発してしまうと意味がありません

歯周病で失われてしまった歯茎は、完璧にとは言わないまでも、治療によって一部を取り戻したり改善したりすることが可能です。しかし、いくら骨再生治療や歯茎の再生治療を受けても、歯周病を再発させてしまっては意味がありません。歯茎を下げないようにするために、日頃から適切なセルフケアでプラーク(歯垢)や歯石の付着をできるだけ防ぎましょう。

よくある質問

歯周病を治さないでいると、どうなるのでしょうか?

 

歯周病を放置していると歯を支えている顎の骨がどんどん溶かされていき、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。また、歯周病菌が血流に乗って全身を巡ることで、様々な全身疾患の引き金になることが分かっています。たとえば、糖尿病が悪化したり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしたりすることがあるので、注意が必要です。その他、誤嚥性肺炎や骨粗鬆症、腎炎や関節炎の原因になるほか、妊婦さんの場合は、早産や低体重児出産のリスクが高くなることも明らかになっています。
歯周病の治療方法

歯周病治療は、具体的にどのようなことをするのでしょうか?

 

歯周病治療の基本は、原因であるプラークや歯石を取り除く治療が中心になります。軽度の歯周病であれば、スケーリングやデブライドメントなどの非外科処置でプラーク・歯石を取り除いていきます。歯周病が中度や重度にまで進行している場合は、歯周ポケットの奥深くにまでプラーク・歯石がこびり付いているため、歯茎を切開してプラーク・歯石を除去する外科処置をおこなう場合もあります。歯周病治療の詳細は以下のページをご覧ください。
歯周病の治療方法

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監修者情報

公開日:2016年2月9日

更新日:2024年1月22日

清水智幸 東京国際クリニック/歯科 院長

清水智幸(しみずともゆき) 
東京国際クリニック/歯科 院長

歯学博士。日本歯科大学卒業後、近代歯周病学の生みの親であるスウェーデン王立イエテボリ大学ヤン・リンデ名誉教授と日本における歯周病学の第一人者 奥羽大歯学部歯周病科 岡本浩教授に師事し、ヨーロッパで確立された世界基準の歯周病治療の実践と予防歯科の普及に努める。歯周病治療・歯周外科の症例数は10,000症例以上。歯周病治療以外にも、インプラントに生じるトラブル(インプラント周囲炎治療)に取り組み、世界シェアNo.1のインプラントメーカー ストローマン社が開催するセミナーの講師を務めるなど、歯科医師の育成にも力を入れている。
日本歯周病学会 認定医
日本臨床歯周病学会 認定医

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